David Kikoskiのライブ音源をストリーミングで聞く。
"Weekend at Smalls" David Kikoski(Celler Live)
David Kikoskiはコンベンショナルなジャズ・ピアニストに分類していいと思うが,リーダー作にしてもバッキングにしても,この人が参加したアルバムに駄作はないと思える人だ。コンベンショナルと言いつつ,この人は現代的なハードバップという感じの演奏で,大体の場合はスリリングな演奏を聞かせてくれると思う。
本作はSmallsでのライブ音源であるが,ピアノ・トリオにRandy Breckerをゲストに迎えたワンホーン・クァルテットというのが魅力的だ。しかも彼らを支えるのはJoe MartinにBilly Hartであるから,まぁおかしなことにはならないだろうと思わせるが,驚いてしまうのがBilly Hartはこの演奏時83歳,Randy Breckerだって78歳後期高齢者だったのだが,全く年齢を感じさせない演奏ぶりに驚かされる。
曲はDavid Kikoski(4曲)とRandy Brecker(2曲)のオリジナルに,Monkの"Straight No Chaser"が加わるというプログラムだが,全編を通じてこれぞNYCのジャズ・クラブでの演奏って感じのもので,ついつい私は郷愁を誘われる。私が最後にSmallsを訪れたのももう8年も前のことになってしまったが,私はTrumpが大統領でいる限り米国には行きたくないと思っているので,次に行けるのはいつになることやら...という感じだ。しかし,純粋に音楽を楽しめるSmallsという箱のよさをこのアルバムでも感じることができるナイスなドキュメントである。
それにしてもRandy Breckerのフュージョンだろうが,ハードバップだろうが何でもござれ感が凄いねぇ。DR Big Bandと共演したバラッド集も素晴らしかったことをついつい思い出してしまった私である。"Straight No Chaser"の「ゆるさ」等,若干の瑕疵がない訳ではないが,これだけ聞かせてくれれば十分満足ってところだろう。星★★★★。
ところで,このアルバムはSmalls Live Living Masters Seriesとジャケに書いてあるが,以前はSmalls Liveという自主制作のような形を取っていたSmallsのライブ音源を今回リリースしているのはカナダのCellar Liveだから,今後はそういうかたちでリリースしていくということなのかもしれないな。尚,Bandcamp等のクレジットにはRandy Breckerはトランペットと書いているのだが,吹いているのはフリューゲルホーンだと思う。
Recorded Live at Smalls Jazz Club on September 9, 2024
David Kikoski(p), Randy Brecker(tp), Joe Martin(b), Billy Hart(ds)
本作へのリンクはこちら。
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