聞いていて心地よいMichel Legrandのライブ盤。
"At Shelly's Manne-Hole" Michel Legrand(Verve)
Michel Legrandは作曲家として数々の優れた映画音楽を残している。ちょっと思い出すだけでも,「シェルブールの雨傘」,「華麗なる賭け」,「おもいでの夏」辺りが頭に浮かぶ。その一方でジャズ・アルバムも残していることは誰もが知るところだ。代表的なのはMiles Davis等を迎えた"Legrand Jazz"だろうが,このブログでは後にGryphonレーベルに残した"Jazz Le Grand"をブログ開設の年に記事にしている(記事はこちら)。そのアルバムも今や行方不明であるが,上述の2枚はアレンジャーとしての側面が強調されていたように思える。しかし,このライブ盤はあくまでもピアニストとしてのMichel Legrandの魅力を捉えたものとして,性格が異なる。
このアルバムでは,Michel Legrandの有名オリジナルは「シェルブールの雨傘」からの"Watch What Happens"だけで,ここでのオリジナルはトリオ3者の共作ということになっているから,ジャム・セッションの延長みたいな自然発生的なものというのが面白い。そこに加わるのがMichel Legrandと同質の音楽性を持つと言ってもよいJohnny Mandelの"A Time for Love"と有名スタンダードが2曲という構成。
冒頭の"The Grand Brown Man"から軽快そのものと言ってよい演奏であり,これを聞いてまずは嬉しくなる。全編を通して軽快かつ心地よい演奏が続き,これがなかなか楽しいアルバムで,Michel Legrandがピアニストとしても大した腕前だったということも改めて認識できるアルバムと言っていいだろう。まぁ"My Funny Valentine"で聞かせる鼻歌(+スキャット)みたいなのが必要だったかはさておき,久しぶりに聞いてみて,この洒脱さを楽しんだ私であった。ブルーズをやっても,全く黒さを感じさせないのもMichel Legrandらしい(笑)。星★★★★。
Recorded Live at Shelly’s Manne-Hole on September 5, 1968
Personnel: Michel Legrand(p, vo), Ray Brown(b), Shelly Manne(ds)
本作へのリンクはこちら。
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