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2025年8月27日 (水)

またも白黒映画だが,これは何度も見た「真昼の決闘」を再見。

High-noon 「真昼の決闘("High Noon")」(’52,米)

監督:Fred Zinnemann

出演:Gary Cooper, Thomas Mitchell, Grace Kelly, Lloyd Bridges, Katy Jurado, Lon Chaney, Jr.

私がこのところ見ている白黒映画は,未見,もしくは見たとしてもはるか記憶の彼方みたいな作品を選んで見ているのだが,今回は例外処理(笑)ってことで,この名作を再見である。私は本作のDVDも保有しているはずだし,敢えてストリーミングで見なくてもよいようなものだが,DVDを探すのも面倒なので,Amazon Primeで見たものだ。

ストーリーの進行と実際の時間を合わせるというのは,先日取り上げた「罠」と同じなのだが,Gary Cooper演じる保安官に恨みを持つFrankie Millerを乗せた列車が,正午近くに到着するまでの時間をよりサスペンスフルに描くというかたちで,設定としての必然性はこちらの出来が上回っていることは言うまでもない。

それにしても保安官には感謝しつつ,誰も助太刀に入ろうとしない町の住民たちの姿と,孤独感に苛まれながらも男の意地あるいは正義感(だけ)で遺書までしたためながら対決に向かうGary Cooperの姿を対比して描くことで,人間の性を示したというところか。西部劇なんて活劇でいいのだというような人には,おそらく受けなかったであろう作品だが,ドラマとしてはすこぶるよく出来ている。焦燥感さえ示すGary Cooperが本作でオスカーの主演男優賞を受賞したのも頷ける演技である。

まぁこういうストーリーは当時の西部劇としては異色だったはずだが,リアリティを与えるシナリオだったなぁと思える。まぁ1対4の対決にしては...ってのは野暮ってことにしても,やはり名作だ。加えてGrace Kellyはこの頃からクールな別嬪だったなぁと改めて思わされた。まぁ,この時50歳を過ぎたGary Cooperの嫁役のGrace Kellyが22~23歳ぐらいだったってのはどうなのよってのは映画の出来に免じて目をつぶろう(笑)。ついでにLee Van Cleefが悪役の一人で出ているが,本作がデビュー作だったらしい。今見ると,若い頃の宍戸錠を細くしたみたいだなぁなんて思ってしまった。星★★★★★。

本作のDVDへのリンクはこちら

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映画」カテゴリの記事

コメント

私も昔この映画を見た頃は、取り敢えず感動の西部劇だつたのですが、その後のハワード・ホークス監督のジョン・ウェイン「リオ・ブラボー」を見て、保安官モノの違いを知りました。
 この「リオ・ブラボー」は"アンチ・ハイヌーン(真昼の決闘)"として造られた娯楽映画ですが、アメリカ西部の歴史に於いて、保安官というものの実態についてハワード・ホークスは納得しなかったんですね。もともとアメリカにおいても拳銃持ちというものは、一般市民とは別という歴史であったことなど・・・非常に面白いです。一般市民に助太刀を頼むなんてこと自体、現実とは全く異なるとして、この「真昼の決闘」を否定したんですね。
そんな事の話をしたことがありましたので参考までに↓
https://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/rio-bravovshigh.html

photofloyd(風呂井戸)さん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>その後のハワード・ホークス監督のジョン・ウェイン「リオ・ブラボー」を見て、保安官モノの違いを知りました。
>この「リオ・ブラボー」は"アンチ・ハイヌーン(真昼の決闘)"として造られた娯楽映画ですが、アメリカ西部の歴史に於いて、保安官というものの実態についてハワード・ホークスは納得しなかったんですね。もともとアメリカにおいても拳銃持ちというものは、一般市民とは別という歴史であったことなど・・・非常に面白いです。一般市民に助太刀を頼むなんてこと自体、現実とは全く異なるとして、この「真昼の決闘」を否定したんですね。

なるほど。Howard Hawksはさておき,John Wayneを毛嫌いしているところがあり,西部劇好きとか言いながら,John Wayne出演作のDVDは「リオ・ブラボー」しか保有していないはずです。それはさておき,「真昼の決闘」もそもそもは保安官補募集みたいなところもありますので,「一般人の助太刀」とも言い切れないような部分もあるとは思いますが,そういう考え方の違いというのは昔からあったということでしょうね。保守派からすれば,「真昼の決闘」のシナリオを書いたCarl Foramanがマッカーシズムの影響もあって,けしからんという風潮もあったでしょうが。

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