異色のマカロニ・ウェスタン,「殺しが静かにやって来る」をAmazon Primeで見た。
「殺しが静かにやって来る("Il Grande Silenzio")」(’68,伊/仏)
監督:Sergio Corbucci
出演:Jean-Louie Trantignant, Klaus Kinski, Frak Wolff, Vonetta McGee, Luigi Pistilli, Marisa Merlini
ここのところの往年の白黒映画三昧から一旦離れて,趣向を変えて今回はマカロニ・ウェスタンである。前回この手の映画を取り上げたのは「野獣暁に死す」であったが,あっちは仲代達矢が悪役ということで見たようなものだ。一方,こちらはJean-Louie Trantignant主演というのにへぇ~となって見てみたのだが,これが異色のマカロニ・ウェスタンであった。
そもそも冬のユタを舞台にしているということもあって,マカロニ・ウェスタンで全編雪模様の中で描かれるというのがまず異色。そして,役柄上ではあるが,Jean-Louie Trantignantのセリフが一切ないというのがまたまた異色。そしてネタバレとなるので詳しくは書かないが,ストーリー展開が異色中の異色。
描写はマカロニ・ウェスタンらしく結構エグいところもあるが,スプラッター・ムービーに比べれば可愛いもの。いずれにしてもこのストーリーは...って感じで相当後味は悪いと言ってもよいのだが,これが主演のJean-Louie Trantignantの発案によるものという話もあるから,まぁそれもありということにしよう。いずれにしても,Jean-Louie Trantignantともう一人の主演と言ってよいKlaus Kinskiが憎たらしいことこの上なく,悪役とはこういうもんだと言いたくなるような感じであった。
いずれにしても,公開当時,この映画を観終わった観客がどういう気持ちで劇場を後にしたかというのは非常に興味深いと感じていた私である。正直言ってストーリーの展開はもう少しスピーディにできるようにも思えて,これがSergio Corbucciの限界かとも思いつつ,まぁこの異色の映画を見られたのは勉強になったと言っておこう。それにしてもJean-Louie Trantignantもいろんな映画に出るもんだねぇ。
ってことで,異色度に半星オマケして大甘の星★★★☆。そうは言っても,この程度の映画を見るなら,やはり往年の白黒映画に戻るべきだと感じた私である。
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