またも見ました白黒映画:今回はRichard Widmarkのデビュー作,「死の接吻」。
「死の接吻("Kiss of Death")」('47,米,Fox)
監督:Henry Hathaway
出演:Victor Mature, Brian Donlevy, Coleen Gray, Richard Widmark, Taylor Holmes, Karl Malden
先日,マカロニ・ウェスタン「殺しが静かにやって来る」に浮気をして,う~む...となってしまった反省を込めて,またも往年の白黒映画に復帰である。今回の作品はRichard Widmarkのデビュー作として知られる「死の接吻」だったのだが,Ben Hechtがシナリオに関わっていることからしても,そもそもおかしなことにはならないと思わせる。そしてロケーションを中心として描かれる当時のNYCの風景には惹かれるものがあるが,冒頭の宝石強盗のシーンはクライスラー・ビルで撮られたとのことだ。
なかなか複雑な話と言ってしまえばその通りだが,主演のVictor Matureと言えば,「荒野の決闘」でのDoc Hollidayが印象に残る中で,本作では随分と違う感じで演じているのが面白かった。助演のBrian Donlevyも渋い。Coleen Grayという女優は初めて見たように思う(あるいは見たことがあっても覚えていない)が,緊張感が続く映画においてフィルム・ノワールに付きものの悪女的要素はゼロで,アメリカ的爽やかささえ感じさせる役割ではあるものの,決して印象に残るって訳ではない。しかし,この映画は何と言っても悪役Tommy Udoを演じるRichard Widmarkこそが一番の見ものと言ってもよい作品で,後の「悪役」としての存在感を決定づけたのは本作における演技だったことは間違いない。とにかく極悪非道を絵に描いたような役柄で,とにかく悪いのだ(笑)。
エンディングが結局どうなったのかは若干曖昧な部分を残しているようにも思えるが,ストーリーをはるかに越えるのがRichard Widmarkの存在感。この映画でのRichard Widmarkの笑い方を見れば,真似したくなること必定。ということで,Richard Widmarkという役者の存在感を決定づけた映画としてだけでも記憶すべき映画。星★★★★。
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