夏休みの終わりに見た,またも白黒映画:「そして誰もいなくなった」。
「そして誰もいなくなった("And Then There Were None")」('45,米,Fox)
監督:René Clair
出演:Barry Fitzgerald, Walter Huston, Louis Hayward, June Duprez, Roland Young, Richard Haydn
夏休みの最終日に見たのがこの映画であった。原作はAgatha Christieの誰しもが知る名作で,本作は「そして誰もいなくなった訳ではない(笑)」戯曲に準じたシナリオに基づいたストーリー。監督はアメリカに亡命中のフランスの名匠,René Clairである。日本で公開されたのは本国での公開から30年以上経過した1976年のことであった。私はその時見に行くことはなかったが,まだ映画にはまっている頃だったので,公開されたことは記憶にあった。
ストーリーは知っている人は誰もが知るものだが,ネタバレになる内容を書かないのがマナーなので,ここではストーリーについては詳しくは書かない。私は毎度お馴染みAmazon Primeでこの映画を見たのだが,特に冒頭部の画質は相当悪く,全編を見られるか心配になってくるのだが,その後ある程度は持ち直すので,最後まで見続けたことは言うまでもない。
それにしても出ている役者は地味と言えば地味だが,これぐらいの方がリアリティがあっていいと思えるキャスティングである。Barry Fitzgeraldは「裸の町」でも渋いことこの上なかったし,Walter Hustonは監督として名を成すJohn Hustonの父であるから,即ちAnjelica Hustonの祖父に当たる名優。執事役を務めるRichard Haydnは「サウンド・オブ・ミュージック」でマックスおじさんを演じたRichard Haydnその人だが,ここではイギリス訛りを利かせたせりふ回しを聞かせているが,後の姿とは見た目からして相当異なっていて,Richard Haydnと気づかなかった私であった。
シナリオ自体が戯曲に基づくものなので,舞台劇に近い感覚を与える映画だが,古臭さは当然あるとしても,十分に鑑賞に耐える映画となっているのがRené Clairの技ってところか。星★★★★。
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