European Jazz Quintet:この暑苦しさが快感になるのだ(笑)。
タイトルだけ見れば,日本制作の急造グループかとさえ思わせるグループ名だが,決してそんなことはない。これは”The EGO Recordings of Leszek Zadlo Alan Skidmore"という濃い~ボックスの一枚である。そもそもサックス3本+ベース&ドラムスという編成でやわな音楽になるはずはないが,しかもEGOレーベルである。
このボックスのほかの3枚は既に記事にしてきたが,残っていたのが本作。サックス3本というのがAlan Skidmore(英国),Gerd Dudek(独),Leszek Zadlo(ポーランド)という多国籍軍である。Leszek Zadloは正しくはLeszek Żądłoと綴るらしいが,ここは面倒なのでLeszek Zadloで統一する。
この人たちの音楽,あるいはEGOボックスの音源を聞くと,「熱い」,「激しい」,「暑苦しい」等の常套句しか出てこないのは私の表現力の乏しさとしか言いようがないが,それ以外の表現が見当たらないのだから仕方ない(と開き直る)。3人のサックスの中ではGerd Dudekのフリー度が一番高いだろうが,この3人となれば,ほぼ同等と言うか,いかようにでも対応してしまうって感じがする吹奏ぶりをここでは聞かせる。
アルバムA面に相当する1曲目がテナー,B面に相当する2曲目がソプラノで演じられるが,ソプラノの方がフリー度が高いという感じではあるが,いずれにしても暑苦しいことは暑苦しい。私としては野太さを感じさせるテナーの方が好みかもしれないが,こういう感じの音は聞いているだけで興奮することは間違いなく,アドレナリンが出る感じなのだ。ソロの順番を聞き分けるほどの耳は持ち合わせていないが,どの奏者も実力は十分なので,大いに楽しんでしまった。
ジャズは美的で静謐なものもいいと思うし,こういう全然違うタイプもいいのである。こういう間口の広さはジャズの魅力でもあるなと改めて感じた次第。星★★★★☆。
Recorded in November 1978
Personnel: Alan Skidmore(ts, ss),Gerd Dudek(ts, ss),Leszek Zadlo(ts, ss), Ali Haurand(b), Pierre Ciybois(ds)
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