John McLaughlinの新譜はモントルーでの2022年ライブ。
"Montreux Jazz Festival 2022" John McLaughlin & the 4th Dimension(e-a-r music)
John McLaughlinのアルバムはShaktiとのものもリリースされているが,私は未聴。別に嫌いって訳ではないのだが,積極的に聞こうとしていない。しかし,今回の新作は4th Dimensionとのエレクトリックなライブなので,ついつい買ってしまうのがいつものパターンとなっている私である。本作はライブ音源をCD2枚に収め,Blu-rayも同梱した3枚組でのリリース。私は映像はあまり見ないクチなので,まずは音からである。
コロナ禍の中で"Liberation Time"をリリースしていたJohn McLaughlinであるが,そのアルバムについても私は「高齢者はかくありたいと思わせる」なんて記事に書いているが,本作は2022年の演奏であるから,John McLaughlinは既に傘寿を迎えていたのである。しかし,音を聞いている限り,とても80過ぎの爺さんの演奏とは思えないところはやっぱり凄い。
そんな中で,このアルバムは私が苦手とするRanjit Barotが抜け,"Liberation Time"にも参加していたNicolas Viccaroにドラムスが代わっていることが注目。更に新機軸と言うべきは,キューバ出身のJany McPhersonのヴォーカル,ピアノをゲストとして迎えていることだ。しかし,クレジットを見ると,ゲスト扱いと言うよりバンドの一員扱いとなっていて,このライブにおいて彼女がどの程度演奏に参加したかをBlu-rayの映像で確認したところ,最初から全面参加であったのは少々驚きであった。
新加入のNicolas Viccaroのドラムスは派手さはないが,きっちりこのバンドを支えているという点では,私にはうるさいだけのRanjit Barotよりはるかに好感度が高い。おそらくだが,CD2の4曲目,"Echoes from Then"ではGary Husbandとのツイン・ドラムスでやっているはずだが,この辺はやっぱり燃えさせてくれるのはGary Husbandゆえか?
一方のJani McPhersonに関しては正直なところ若干微妙。ヴォーカルが加わるのは否定しないが,4th Dimensionという超タイトなバンドにこの人の声が必要だったか?と感じてしまうのだ。しかもヴォーカルが最初に出てくるのがPharoah Sandersの"The Creator Has a Master Plan"ってのもどうなのよ?って思ってしまう。しかし,John McLaughlinは2023年のツアーにもこの人を迎えて演奏したようだから,John McLaughlin自身は気に入っていたのかなぁなんて思ってしまうが,私にとってはいてもいなくてもよいってところ。だが,アンコールで聞かせるギターとヴォーカルのユニゾンとかはエグいと思わせるし,どれを聞いても同じに聞こえるという日頃の演奏からは脱却したってところかもしれないが(笑)。
さすがに顔は老けたとは言え,John McLaughlinが傘寿を過ぎても現役でバリバリ弾きまくっているところには感心してしまうのだが,演奏としては星★★★★ってところ。それにしてもよく指が動くねぇ...。
Personnel: John McLaughlin(g, vo), Gary Husband(key, ds), Etienne M'Bappe(b, vo), Nicolas Viccaro(ds, vo), Jani McPherson(vo, p)
本作へのリンクはこちら。
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