Terri Lyne Carrington@Blue Note東京参戦記。

Terri Lyne CarringtonがヴォーカルのChristie Dashiellと双頭名義で"We Insist 2025!"をリリースしたのを受けて,Blue Note東京に出演したのを見に行ってきた。私が現地に到着したのは開場時間である19:45前後であったと思うが,ロビーにいる客数が明らかに少ないと感じた。私は演奏開始までにバーで一杯引っ掛けるのがルーティーンとなっているが,今回も同様で,30分ほどバーで過ごして客席に移動したところ,やはり聴衆が少ない。半分も入っていないのではないか。これがTerri Lyne Carringtonの人気がこの程度ということなのか,あるいは"We Insist 2025!"という響きにビビった人が多かったのかは謎だ。
元祖"We Insist!"と言えば,Max Roachが公民権運動に呼応して製作したアルバムであるが,実を言えば,私は"We Insist!"をこれまで聞いた記憶がない。それはそのアルバム・タイトルの響きに躊躇してしまっていたことは否めないから,上述のような仮説も成り立つかもしれないと思っていた。そんなこともあって,私もこのライブに行く予定はしていなかったのだが,「夜の部活(笑)」メイトのお誘いで予約をしたのは予約開始から暫くしてからのことであった。そして前日に届いた座席情報を見てびっくりしたのだが,ステージ前アリーナど真ん中最前列のまさにかぶりつきだったのだ。ありえねぇ~!,なんでやねん?と思っていたが,客入りの悪さを見て,なるほど...と思っていた。
しかし,ライブに先立って予習のためにストリーミングで聞いた"We Insist 2025!"はさまざまな音楽の要素を交えつつ,若干フリーな響きも感じさせる部分はあるものの,小難しいと感じさせるものではなく,ソウル・フレイヴァーの強い曲もあって,全然「怖い」ものではなかった(笑)から,もう少し聴衆がいてもよかったのではないかと思うのだが...。
演奏開始を待っている間,ステージ前方には結構なスペースがあるのはなんでやねん?と思っていたのだが,演奏が始まってChristiana Hunteが踊るためのスペースだったのねぇということで納得である。しかし,私としてはかぶりつきで見ていると,この踊りで音楽への集中が妨げられると感じていたのも事実。もっと大きい会場ならさておき,Blue Note東京のようなヴェニューではもう少し控えめでもよかったように思ったが,そういうバンドなんだから仕方ないか...。
それはさておき,Terri Lyne Carringtonのドラムスはまさにシャープそのものであり,そのタイトな響きが素晴らしかった。双頭リーダーであるChristie Dashiellのヴォーカルは私の座席のせいなのか,ミキシング・レベルが低く,バンドの音にやや埋もれていたのは惜しいと思ったが,それでも歌の実力は十分感じられるものであった。むしろ私にとっては正面にいたギターのMatthew Stevensの活躍ぶりの方が強く感じられる席だったとも言えるかもしれない。この人は以前Espenraza Spaldingと来た時も見ているが,テレキャス一本で勝負するのは相変わらずだが,やっぱり実力あるわ~と思いながら聞いていた。ベースのRashaan Carterはエレキでもアコースティックでも堅実にバンドを支えていて好印象であったが,ラッパのMilena Casadoはもう少しフィーチャーしてもよかったようにも思うが,その分Matthew Stevensが目立ったってことだ。
演奏後半ではそれまでの飲み過ぎがたたって,少々睡魔に襲われていた私であったが,演奏は相応に楽しめたと言っておこう。それだけに聴衆の少なさはつくづくもったいないと思えたのであった。尚,上の写真はBlue Noteサイトから拝借。
Live at Blue Note東京 on August 7, 2025 2ndセット
Personnel: Terri Lyne Carrington(ds), Christie Dashiell(vo), Matthew Stevens(g), Rashaan Carter(b), Milena Casado(tp), Christiana Hunte(dance, spoken word)
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