久々のイタリア文化会館におけるジャズ・ライブ参戦記。

毎度お馴染みイタリア文化会館の無料ライブである。ここのところ,クラシック系のコンサートが続いて,ジャズ系のライブをここで聞くのは実に久しぶりのことで,振り返ると前回はRosalio Giulianiらによる2023年4月まで遡る。今回は「イタリアン・バイブス サウンド・オブ・ユース・イン東京」というシリーズの一つで,若手ミュージシャンにライブの機会を与えるという趣旨のものだろう。ということで,今回はテナーのCanio CosciaとラッパのCosimo Boniの双頭クインテットであった。
今回のメンバーは全然知らない人たちばかりだが,イタリア・ジャズのレベルの高さはわかっていることだが,編成からすればイタリアン・ハードバップ路線かなぁなんて思いながら現地に向かった。
イタリア文化会館のイベントは,これまでは入場は抽選ながら自由席だったので,座席は暇な高齢者がいいポジションを占めるというのが通例だったが,今回,抽選+座席指定という方式になったので,焦って行く必要がなくなったのはよかったし,公平感は確実に増した。いつもはフルハウスのイベントだが,今回は若干空席があったのは珍しい。
今回はおそらくは小学校低学年の子供連れの親子が私の前に座っていて,子供がジャズの演奏に退屈するのは当たり前で,演奏中も落ち着きがないこと甚だしく,こっちが音楽を聞く環境を妨げられたのはちょっと残念だった。私は子供には寛容なつもりだが,母親が全く後ろに座っている私あるいはほかの聴衆に無頓着なのには半ば呆れていたが。まぁ,席が選べないのだからこれも仕方ないと言えば仕方ないので,いいこともあれば,悪いこともあるってことだ。
それはさておき演奏だが,全てのミュージシャンのBioを入手できていないものの,テナーのCanio Cosciaはまだ20代なかばのようだから,バンドのメンバーも似たようなものだろう。そうした若さもありながら演奏能力はかなり高いが,リーダーの一人であるCanio Cosciaは音はいいが,フレージングはイマイチ感が強かった。それに比べるとラッパのCosimo Boniの方が朗々としたフレージングで魅力的かなぁなんて思っていたのだが,よくよく考えてみれば,イタリア・ジャズ界には有能なトランペット・プレイヤーが多いなぁなんて思っていた。Cosimo Boniはバークリーで学んだらしいが,Fabrizio Bosso的かなぁなんて漠然と思っていた。
しかし,私がこのバンドを聞いていて,実のところ一番感心していたのがドラムスのTommaso Stanghelliniであった。この人,派手さはないのだが,テクニック,ドライブ感ともに大したものだと感じていて,彼もまだ20代らしいが,侮れないプレイヤーだと思っていた。
当日のプログラムはイタリア文化会館のWebサイトによれば次の通り。彼らのオリジナルに,イタリア系ミュージシャンの曲や,ジャズマン・オリジナルを交えてプレイしたってことになるが,全部チェックはできていない。しかし,Chick Coreaとジョーヘンは間違いなくやったはず。彼らはまだまだ伸びしろのある若手ってところだろうが,こういう人たちの演奏を聞いておくのも大事だと思っていた私であった。いずれにしても,こういうイベントを企画してくれること自体は大変ありがたいことだ。
New Lands(Enrico Pieranunzi)
Night Bird(Enrico Pieranunzi)
Theme for Jessica Tatum(Enrico Rava)
Melampo(Antonio Zambrini)
Chick’s Tune(Chick Corea)
Bird’s Eye View(Joe Lovano)
La Mesha(Joe Henderson)
Step Forward(Canio Coscia)
Mr. Square(Cosimo Boni)
Dream Giver(Cosimo Boni)
Live at イタリア文化会館 on August 25, 2025
Personnel: Canio Coscia(ts), Cosimo Boni(tp), Filippo Galbiati(p), Giulio Scianatico(b), Tommaso Stanghellini(ds)





























































































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