"The Yes Album":いい曲が揃っているねぇ。
Yesの黄金期はRick Wakemanが参加後の「こわれもの」からというのが定説ではあるが,演奏能力という点ではそれが事実だとしても,バンドとしての実力が向上したのは,Steve Howeが参加したこのアルバムからと考えてよいはずだ。なぜなら,ここでのレパートリーは後のライブでも繰り返し演奏されることになるからだが,今にして思えばYesの代表曲と言ってもよい曲群であった。より具体的に言えば,"Yours Is No Disgrace","Starship Trooper","I've Seen All Good People",そして"Perpetual Change"と並べば,みんな"Yessongs"にも入っているのがその証である。逆にライブで演奏される機会のない"A Venture"が浮いてさえ聞こえるのだ。
かつてYesに入れあげていた私ではあるものの,実は1st,2ndはまともに聞いたことがなく,Yesは本作からでいいと勝手に判断していたが,それで何も問題はなかった(笑)。まぁTony KayeのキーボードにはRick Wakemanほどの華がないというのは事実でも,バンド・サウンドにフィットしていなかった訳ではないと本作を改めて聞いて感じるのであった。現代においてこのアルバムを聞くと,ミキシングやギターの音色など,どうしても時代を感じてしまうところもあるが,それでも今聞いても魅力的な曲ばかりだと思ってしまう。やはりYesの黄金期はここからだったと改めて感じる。実はやや撮っ散らかった印象のある「こわれもの」よりこっちの方が好きかもしれない私である。星★★★★☆。
Personnel: Jon Anderson(vo, perc), Chris Squire(b, vo), Steve Howe(g, vachalia, vo), Tony Kaye(p, org, synth), Bill Bruford(ds, perc) with Colin Godring(recorder)
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