またもブートの話。Alphonso Johnson在籍時のWeather Reportの音源。
"Definitive Memphis 1974" Weather Report(Bootleg)
このブログも長年やっていると,昔はできるだけブートレッグは取り上げたくないなんて書いていた自分は何だったのかと思ってしまう。そのくせブートレッグの記事も結構書いているが,音源の貴重度とか自分の関心度によって,どうしても聞いてみたい音源があるのだから,これは仕方ない。まぁそれもブートレッガーの狙いな訳だから,術中にはまっているのだ(苦笑)。
それでもって今回は1974年のWeather Reportである。この頃はベースがオリジナル・メンバーのMiroslav VitousからAlphonso Johnsonに交代した時期となるが,実は私はこのAlphonso Johnson在籍期の演奏が結構好きなので,ついついこのブートも買ってしまった。この音源はタイトルにある如く,74年10月のテネシー州メンフィスにおける音源。
まぁこのブート,昨今多いパターンの"Definitive"とは言っているものの,サウンドボード音源とは言え,音は薄っぺらで揺らぎも感じられるもので相当しょぼい。まぁブートなのでどうこう言えたものではないとしても,もう少し手の施しようもありそうだと思える程度のものではある。音楽に関しては,Vitous在籍中のWeather Reportに比べれば,Alphonso Johnson加入後の音楽はハイブラウ度は下がりつつ,より聞き易いサウンドにシフトしていたと思っているが,この演奏でもビートの明確さも打ち出していて,この頃はこうだったのねぇと思わせる演奏ぶりである。この頃のWeather Reportはドラマーが固定しない時期で,ここで叩いているのはDarryl Brownという人(当ブログではStanley Clarkeのアルバムで名前が出てきたことがある)で,WRに在籍したのは74年7月から12月の半年だけだったらしい。そのため公式なレコーディングは残っていないが,ここではビートを普通に刻んでいるって感じか。
一番の聞きものと言ってもよさそうな長尺の4曲目は"Doctor Honoris Causa / Directions"のメドレーとなっているが,"In a Silent Way"も挿入されているが,"Directions"はエンディングにちょこっと出てくる感じなので念のため。5曲目の"Boogie Woogie Waltz"もこれまた長尺で演じられ,相当スリリングで,この2曲がこのブートのハイライトだなぁ。
こういう音源はあくまでも時代の「記録」として聞くべきものであって,よほどのファンでもない限り,過剰にありがたがる必要はないと思うが,それでもAlphonso Johnsonが持ち込んだであろう,よりポップなビートの感覚は面白いものだったと思うし,私にはフィット感が強いと思える音源であった。
Recorded Live at Lafayette’s Music Room, Memphis, Tennessee on October 30, 1974
Personnel: Joe Zawinul(key), Wayne Shorter(ts, ss), Alphonso Johnson(b), Darryl Brown(ds), Dom Um Romao(perc)
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