高橋悠治がサティを再録していたことを今更知る。
「エリック・サティ:新・ピアノ作品集」高橋悠治(日本コロムビア)
高橋悠治がサティのアルバムを出したのが1970年代のことで,ある意味,サティの定番と言ってもよい地位を確立しているから,私もその3枚は保有している。いやいやサティと言えばAldo Ciccoliniだろう,あるいは高橋アキはどうした?という声もある中で,私はサティにそれほどの思い入れがないので,まぁ高橋悠治のサティで十分だと思っている。
そんな私なので,高橋悠治が2017年にサティを再録音していたというのは全く認識していなかった。録音時には傘寿に近づく年齢となっていた高橋悠治だが,今回は「ジムノペディ」,「グノシエンヌ」,「サラバンド」,「ノクチュルヌ」,そしてボートラ扱いの「ジュ・トゥ・ヴ」というプログラムである。「サラバンド」は先の3枚のアルバムには収録されていないものの,ある意味鉄板のプログラムを演奏したのは意外と言えば意外ながら,前者4つのプログラム間に「1886年の3つの歌」の高橋悠治によるピアノ編曲版を挟むというところに意外性を打ち出しており,そしてその3曲に全くの違和感がないこと自体が素晴らしいと思った。
これも私はストリーミングで聞いたのだが,これならフィジカル媒体を買ってもいいとも思えるような出来だと思った。そうは言っても購入したところで,プレイバック頻度が上がる訳ではないから,ここは我慢だろうな(苦笑)。いずれにしても,この時の高橋悠治は全く枯れていないと思わせるに十分な演奏集であった。自分の無知を恥じて星★★★★★としよう。
このレコーディングの背景については,水牛のWebサイトに掲載された服部玲治の記事を読むと面白い(記事のアーカイブはこちら)。ご関心のある方はどうぞ。
Recorded at 五反田文化センター 音楽ホール on June 20 & 21,2017
Personnel:高橋悠治(p)
本作へのリンクはこちら。
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