殺伐とした救急医療の現場が見ていて苦しくなる「アスファルト・シティ」。
監督:Jean-Stéphane Sauvaire
出演:Sean Penn, Tye Sheridan, Raquel Nave, Katherine Waterstone, Michael Pitt, Mike Tyson
NYCはブルックリンを舞台に,救急医療隊(EMS:Emergency Medical Services) の活動を描く映画なのだが,描かれる救命される側が無茶苦茶な連中ばかりで,さすがにこれは行き過ぎではないかと思わせるプロットが続く。
Sean Penn演じるRutの家族の姿も描かれるが,いずれにしてもこのような状況ばかりならば,精神が病んでいくよなぁと思わざるをえないシーンの連続なのだ。救急隊員の殉職者より自殺者が多いというラストのテロップも頷ける話であり,見ていて救いがないと思わされるシークェンスの連続なので,相当疲れる映画である。
唯一救いのあるシーンはエンディング近くに現れるが,時既に遅しというところで,見ている方はそこまでで疲れ果てているという感じであった。そういう意味ではリアリティという点ではやや無理があって,いくらNYCと言えども,ここまで殺伐とした場所が今もって残っているかと言えば疑問だと思ってしまうところもあった。まぁ,昨今のブルックリンはこじゃれた街に変貌を遂げているとしても,私も行ったことがあるのはDyker Beachまでだから,この映画に出てくるようなエリアまでは知らないから,偉そうなことは言えないが。いずれにしても,出てくるシーンのロケ地のそこかしこに,「フレンチ・コネクション」との共通性を見出せるが,これは意図的なものだったのかなぁなんて思っていた。
面白かったのがMike Tysonが救急隊の上司として出演していることで,それっぽく演じていたのは意外であった。
まぁ映画のテーマとしてはありだと思うが,これが日本でヒットする可能性は極めて低いだろうな。Sean Pennは相変わらずだが。
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