これも久しぶりだ。Branford Marsalisが複数のメンバー構成で聞かせる"Royal Garden Blues"。
"Royal Garden Blues" Branford Marsakis(Columbia)
これはBranford Marsalisの2枚目のリーダー作のはずだが,Branford Marsalisのアルバムに感じられる若いのに優秀という感覚はここでも感じられる。詳しいクレジットの記載はないが,本作がレコーディングされたのは1986年と思われるので,Branford Marsalisはまだ20代半ばである。しかし,そうした年齢を感じさせないコクのある演奏を聞かせるのはさすがと思わせる。しかし,本作に先立ってStingと「ブルータートルの夢」を吹き込んでいるのだから,そうした意味では変幻自在である。
このアルバムが面白いのは,リズム・セクションが複数で構成されているということだろう。ピアノは4人,ベースは3人,ドラムスは4人いて,バックの組合せが変わる中,Branford Marsalisはワンホーンで吹くというアルバムである。面白いと思うのはLarry Willisが3曲でピアノを弾いていることか。Larry WillisとBranford Marsalisの関係性がなかなか思い浮かばないので,これは面白い組み合わせだと思える。
しかし,本作においてはあくまでも主役はBranford Marsalisということで,気持ちよさげに吹いているが,ミキシングのせいか全体的に少々音は軽く聞こえるものの,Branfordのフレージングは相当に魅力的だ。タイトル・トラックや"Strike up the Band"のような古い曲をやっているが,前者は演奏にやや冗長さを感じさせる部分もあり,少々微妙な感じもして,何でこの曲?と思ってしまうが,後者についてはテーマは最後に出てくるだけで,古臭さを感じさせる演奏ではないのはよいと思う。
まぁ本作は複数のリズム・セクションに乗って,Branfordが大いに吹きましたって感じだろうが,やや捉えどころが難しいと感じるのも事実。それでも当時20代半ばにしてこの実力は本当に大したものだということで,ちょいと甘めの星★★★★としよう。
Personnel: Branford Marsalis(ts,(ts, ss), Elis Marsalis(p), Kenny Kirkland(p), Herbie Hancock(p), Larry Willis(p), Ron Carter(b), Charnett Moffett(b), Ira Coleman(b), Ralph Peterson(ds), Jeff "Tain" Watts(ds), Al Foster(ds), Marvin "Smitty" Smith(ds)
本作へのリンクはこちら。
« 聞くのはいつ以来かも全く記憶にないベートーヴェンの弦四。 | トップページ | これまた久しぶりに聞いたGary Thomasの"While the Gate Is Open"。 »
「ジャズ(2025年の記事)」カテゴリの記事
- キング・レコードが売りたかったのはAlan Broadbentなのか,Brian Brombergなのか。(2025.12.26)
- 2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)(2025.12.29)
- ストリーミングで聞いて痺れたPepper Adamsのライブ盤をアナログで入手。(2025.12.24)
- 2025年の回顧:ライブ編(2025.12.23)
- 今年最後のライブは森山威男~山下洋輔デュオ@Blue Note東京。(2025.12.20)
« 聞くのはいつ以来かも全く記憶にないベートーヴェンの弦四。 | トップページ | これまた久しぶりに聞いたGary Thomasの"While the Gate Is Open"。 »

































































コメント