Gustav Leonhardtの「ゴルトベルク」を久しぶりに聞いてみる。
"Bach: Goldberg Variations" Gustav Leonhardt (Teldec)
私は学生の頃から古楽のアルバムを結構買っていたが,多くはCDに置き換わっており,今やアナログで残っているのはSeonから出たヘンデルの「木管ソナタ」,Pro Cantione Antiquaのルネサンス・ポリフォニーの6枚組,そしてGardinerが振ったヘンデルの「ヘラクレス」ぐらいのものだ。しかし,ヘンデルの木管ソナタも今やSeonの85枚組ボックスにも入っているから,持っている必要があるのか?と言われれば疑問だし,ほかの2組も久しく聞いていない。今でもSeonのボックスは手軽に取り出せる場所に鎮座しているので,たまに思い出したように聞いているが,その程度の聞き方になってしまった。まぁいろんなジャンルの音楽を手広く聞いているのだから仕方がないのだが,それでも気まぐれというのはたまに起こるのが常だ(笑)。
ということで,今日はGustav Leonhardtによる「ゴルトベルク」である。気まぐれと言っても,今回の気まぐれには契機があって,ブログのお知り合いのmonakaさんがこのアルバムをご紹介されていたことが影響しているから,正確には気まぐれではないか...。
私が以前保有していたのはHarmonia Mundi盤だったはずだが,実は以前はその演奏にはピンと来ていなかった記憶がある。音のせいなのか,Leohardtのテンポの取り方のせいかはもはや記憶が定かではないのだが,当時はピアノ盤の方が私にはフィットしていると感じていたのかもしれない。と言うより当時のGould新盤のインパクトの方が強過ぎたってところか。Leonhardtの演奏はSeonの「フランス組曲」なんてそれこそいいねぇと思っていたから,やっぱりGouldのせいか?(笑)。それでもって,今回はHarmonia Mundi盤の前に,LeonhardtがTeldecに吹き込んだ60年代の演奏をストリーミングで聞いた。
そして,これが実に耳に心地よいのだ。ストリーミングで聞いてもこれは音がよかったのではないかと思えるような演奏であった。改めてチェンバロで聞く「ゴルトベルク」の魅力を再認識した私であったが,こういうのが契機になって,また手持ちのCDやアナログを聞き返す機会になるのだから,気まぐれ(及びお知り合いの紹介)も大事だってことで。
Recorded in April, 1964
Personnel: Gustav Leonhardt(cembalo)
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