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2025年6月23日 (月)

Gary BurtonとKirill Gersteinの共演音源が発見され,ストリーミングでリリース。

The-visitors "The Visitors" Gary Burton and Kirill Gerstein(ECM)

Chick Coreaのメルマガで告知されていて知ったのだが,Chick Coreaが書いた曲をGary Burtonとクラシックのピアニスト,Kirill Gersteinがデュオで演奏した"The Visitors"の音源が発見されて,1曲だけながらECMからデジタル・オンリーでリリースされたことを知って,早速聞いてみた。

もともとこの曲はKirill GersteinがChick Coreaに委嘱して書いてもらった曲らしい。不勉強にして今回知ったのだが,Kirill Gersteinは現在はクラシックのフィールドで活躍しているが,わずか14歳でバークリー音楽院で学んだ経験があるらしく,それを実現させたのがGary Burtonらしい。当時はジャズをやっていた訳だが,その後クラシックにフィールドを移したということにはなるものの,Gary Burtonとの師弟関係は続いていたということになる。

この曲は書いたのがGary Burtonの盟友,Chick Coreaであるから,Gary Burtonの美点を引き出す術を知って書いたということにもなろうが,やはりCorea~Burtonの演奏と印象が被るところがあるのは当然だろう。いかにもGary Burtonらしい演奏が楽しめる。Kirill Gersteinのピアノも非常に粒立ちがはっきりしていて,演奏の相性は実によいと思える。Chick Coreaが存命であれば,自分でもこの曲をGary Burtonとやったのではないかと想像をかき立てる演奏である。一方のGary Burtonは引退して暫くの時間が経過しているが,この演奏が行われた2012年当時はまだまだ現役バリバリであり,素晴らしい演奏を聞かせている。

ダウンロード・オンリーとは言え,こうした音源をECMの総帥,Manfred Eicher自らがKirill Gersteinともどもミキシングに関わり,そしてChick Coreaの誕生日である6月12日に公開するというところに,Manfred Eicherの思い入れを感じるのは私だけではないだろう。きっとこれが縁となってKirill GersteinがECM New Seriesに登場する日も来るのではないかと想像させる音源であった。

Recorded Live in 2012

Personnel: Gary Burton(vib),Kirill Gerstein(p)

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コメント

こんばんは。

ここ数日、中年音楽狂さんのブログに来ていなかったので、ここの書き込み、今知りました。むしろ、予備知識ほとんどなしで聴いていたのは、良かったのかもしれません。

Facebook等で、ECMが新譜の宣伝をいつもやっているのですが、そこでは見たことがなく、定期的にまわっているECM本家サイトで見つけました。

さすがに、書き譜が多い演奏のようで、往年のチック・コリアとゲイリー・バートンのデュオを思い出させるようなサウンドが心地良かったです。

ECMはこのような12分1曲だけの演奏でもECM番号をつけるんですね。そういうところ、ECMらしいなと思います。

当方のブログアドレスは下記のとおりです。
https://kudo-jazz.blog.jp/archives/8886003.html

910さん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>Facebook等で、ECMが新譜の宣伝をいつもやっているのですが、そこでは見たことがなく、定期的にまわっているECM本家サイトで見つけました。

私はChick Coreaルートでしたが,もう少し知られてもよいような告知方法もあると思いますね。

>さすがに、書き譜が多い演奏のようで、往年のチック・コリアとゲイリー・バートンのデュオを思い出させるようなサウンドが心地良かったです。

おっしゃる通りですね。やはり楽器編成もあり,あの二人を想起してしまいました。

>ECMはこのような12分1曲だけの演奏でもECM番号をつけるんですね。そういうところ、ECMらしいなと思います。

確かにECMらしいですね。Manfred Eicherらしいと言うべきかもしれませんが(笑)。

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