TOTOの"Hydra":曲が粒揃いでよく出来たアルバムだと思う。
私の年代であれば,TOTOのデビュー時がティーンエイジャー時代と重なるので,それなりに彼らの音楽には接してきたと思う。しかし,私の場合,彼らのアルバムは"IV"以降の限られたアルバムしか保有していなかったというのが実態で,それが解消されたのが2020年にColumbiaレーベル在籍時のアルバム全部入りのボックス"All in"を購入した時という,まぁ決して彼らのファンとは言えないだろうというリスナーであった。
そんなTOTOだが,デビュー・アルバムがそれなりに売れて,この2nd制作には相応のプレッシャーがあったと思うが,私はこのアルバムの曲のクォリティは非常に高かったと思っている。だが,商業的には1stには遠く及ばず,大して売れなかったというのは今にしても思えば信じがたい。だが,ライブの場でも本作からの曲は演奏されることが多いことからしても,彼らとしてはそれなりの自信作だったのではないかと思える。
彼らの真の商業的な成功は"IV"まで待たなければならないとしても,私はこのアルバムを過小評価する気にはならない。そして1st同様,曲のほとんどを手掛けているDavid Paichの存在の大きさを改めて感じてしまうのであった。見た目はおよそロッカーぽくないDavid Paichだが,つくづくいい曲を書く人だということを再認識した私であった。そしてバンド全体のミュージシャンとしての演奏能力が加わるのだから,これはやっぱりいいアルバムだった。星★★★★☆。
Personnel: Steve Lukather(g, vo), David Paich(key, vo), Steve Porcaro(key, vo), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds, perc), Bobby Kimball(vo) with Lenny Castro(perc), Michael Boddicker(synth sample), Roger Linn(synth prog) Marty Paich(arr)
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