Danny Grissettの新作がリリースされたので,まずはストリーミングで聞いた。
"Travelogue" Danny Grissett(Savant)
現在はウィーンに拠点を移しているダニグリことDanny Grissettであるが,それにより昨今の動静が伝わりにくくなっているのは,実力者であるだけに少々残念である。本人のWebサイトによれば,欧州を中心に演奏者としての活動もしながら,教育者としての活動も強化しているようだ。そんなこともあって,アルバムのリリース頻度も低くなり,前作"Remembrance"から8年の時間が経過している。コロナ禍を挟んだとは言え,これだけ間が空いてしまうのは本当にもったいないことだ。
本作は媒体は既にリリース済みだが,まずはストリーミングで聞いた。"Stride"以来となる久々のピアノ・トリオによる演奏だが,相変わらずこの人らしいノーブルなピアノ・タッチが聞かれて,こちらも嬉しくなってしまう。これまでのアルバム同様,この人の演奏は熱く燃えたぎるという感じではなく,繊細かつソフトなピアノなので,ジャズの好みによって好き嫌いがわかれるところではあろうが,私はこの人のピアノにはTom HarrellやJeremy Peltのバンドにいた頃から好ましい印象しかない。だから本作も期待して聞いた訳だが,オリジナル8曲にスタンダード2曲を加えた構成も丁度いい塩梅で,相変わらずの優れた演奏ぶりに安堵した私であった。
前作,前々作でも共演したVicente Archer,Bill Stewartとのコンビネーションも良好であり,久々にダニグリらしいピアノを大いに楽しんだ私が媒体を発注したことは言うまでもない。星★★★★☆。
Recorded in October, 2024
Personnel: Danny Grisett(p), Vicente Archer(b), Bill Stewart(ds)
本作へのリンクはこちら。
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