Amazon Primeで見た「深夜の告白」。マジで最高であった。
「深夜の告白("Double Indemnity")」(’44,米,Paramount)
監督:Billy Wilder
出演:Fred MacMurray, Barbara Stanwyck, Edward G. Robinson, Jean Heather, Byron Barr
Billy Wilderが監督,脚本というだけで期待してしまうが,共同脚本はRaymond Chandlerとあっては更に期待を膨らませて見た映画が本作。冒頭の松葉杖の男のシルエットから緊張感に満ちた典型的フィルム・ノワールであった。そしてBarbara Stanwyckの悪女っぷりが,これぞファム・ファタールと言いたくなるような造形で,見ていてとことん嬉しくなってしまった。
一言で言えば,悪女にたぶらかされて起こす保険金殺人であるが,この「深夜の告白」という邦題の通り,主人公,Walter Neffを演じるFred MacMurrayの独白でストーリーが始まり,回想と独白で構成されるシナリオからしてよく出来ている。
それにしてもBarbara Stanwyck演じるPhyllisである。絵に描いたような悪女であるが,この後こうした悪女ものってのは結構出てきた中で,そのひな形となったのがこの映画だったのではないかと思わせる。そもそも小道具にアンクレットを使うところも,後の映画に影響していると思えてしまう。
Billy Wilderと言えば,私にとっては「お熱いのがお好き」等のコメディ・タッチの作品をまずは思い浮かべてしまう中で,こうした正統派フィルム・ノワールとでも呼ぶべき映画を撮っていたということ自体がある意味で驚きであるとともに,私の不勉強の至りということを痛感した。そして,忘れてならないのがEdward G. Robinsonの存在感。長身のFred MacMurrayに比べなくとも小柄(1m65cmだったそうだ)なのに,見事な存在感であった。古い映画だけに,さすがに画質には厳しいところがあっても,まじで見られてよかったと感謝したくなるような傑作。星★★★★★。
ところで,日本語字幕でHollywood Bowlをボウリング場と訳しているのには笑ってしまった。映画にはHollywood Bowlの舞台が写っているのだが,そういうところには無頓着なのねぇ。
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