Oscar Petersonの"My Fair Lady"を初めて聞いた。
"Oscar Peterson Plays My Fair Lady" Oscar Peterson(Verve)
長年ジャズを聞いていても,結構有名なアルバムでも聞いたことがないアルバムなんていくらでもあるってことで,今回私の記憶では初めてこのアルバムを聞いた。
映画「マイ・フェア・レディ」は私が中学生の頃,リバイバル上映を劇場に観に行ったし,Julie Andrewsのオリジナル・キャスト版のLPも持っている。私にとってはそっちの方の印象が勝っていて,そもそもこういう企画って安直じゃないの?なんて漠然と思っている節もあった。そんなこともあって,敢えて聞こうと思わなかったし,通っていたジャズ喫茶でもかかったのを聞いたことがない。それはShelly ManneのContemporary盤も同様だ。そもそも私はOscar Petersonは一部の例外を除いて,積極的に聞こうと思っていないこともあり,このアルバムも例外でなかったこともある。私が敢えて聞きたいと思うのはMilt Jacksonとの共演盤ぐらいのもので,それ以外で私が保有しているOscar Petersonのアルバムはほぼ父の遺品なのだ。
まぁそうは言ってもOscar Petersonである。こういう企画であってもはずすとは思えないが,Oscar Petersonらしい安定した演奏だと思える。ただ,「マイ・フェア・レディ」の曲というのは必ずしもジャズ・アダプテーションに向かないのではないかと思える。頻繁に演奏されるのは"I've Grown Accustomed to Her Face"ぐらいというのがそれを裏付けているようにも思う。このミュージカルで最も有名な曲は"I Could Have Danced All Night"だろうが,ここでのこの曲はどうもイマイチ面白くない。やはり冒頭の"I've Grown Accustomed to Her Face"の方がずっといいと思えるのだ。"Wouln't It Loverly?"も何だかなぁって感じだし...。むしろ最後の"The Rain in Spain"の方がフィット感があった。
世の中,ゴリゴリのジャズ・ファンばかりではないので,こういうピアノを好むリスナーには丁度よい作品と思えるし,ジャズ入門編として聞くのもありだろう。ある意味ジャズのすそ野を広げるには役に立ったと思えるが,私にとってはまぁいいんじゃない?という程度のアルバムであった。星★★★。まぁ私にとっては一回聞けば十分なアルバムだが,肩肘張らず聞けることは間違いないだろうな。
Personnel: Oscar Peterson(p), Ray Brown(b), Gene Gammage(ds)
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