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2025年6月24日 (火)

保有していることもすっかり失念していたRobert Hurstのアルバム。

Robert-hurst "Robert Hurst Presents Robert Hurst" Robert Hurst(DIW)

主題の通り,このCDを保有していることもすっかり失念していた私である。Robert Hurst(あるいはBob Herstと呼んでもいいが))のアルバムでありながら,参加している当時のバンマス,Branford Marsalisのアルバムと並べて置いているからそうなっても仕方ないか(爆)。そう言えばこの人の"One for Namesake"もKenny Kirklandのアルバムとして扱っているような私であり,Robert Hurst本人には申し訳ないが,そういう位置づけの人なのだ。

本作は当時のBranford Marsalis Quartetのメンツに,トランぺッターMarcus Belgraveと,一部にRalph Miles Jones IIIなるホーン・プレイヤー(バスクラとバスーンというのが珍しい)を迎えた編成なので,ついついBranfordやKenny Kirklandの方に目が行ってしまう。

そうは言いながら,出てくる音はコンテンポラリーな感覚を持つアコースティック・ジャズで,ここでのRobert Hurstのベース音やソロはなかなか魅力的な野太い音を聞かせている。ベースってのはこういう音であるべきだと思わせるが,その一方でライナーを書いているのがMr. 増幅(笑),Ron Carterなのには笑ってしまう。曲もMonkの"Evidence"以外はリーダー,Robert Hurstのオリジナルということで,なかなかの力作となっていたことに今更ながら気づく。そして,アップ・テンポの曲ではJeff Wattsの煽りが強烈で,このリズムはやはり強力であったと再認識。それに比べると,Kenny Kirklandのピアノのミキシング・レベルが低く,Jeff Wattsが目立ち過ぎじゃないのかと思わせる瞬間もあるのはちょっと惜しい気もする。

しかし,実力のあるミュージシャンが集まれば,それなりの音楽が出来てしまうことを実証したアルバムではあった。星★★★★。

ところで,Ralph Miles Jones IIIが一部で吹いているバスーンは,別名ファゴットであり,この二つの名前の楽器が同じものであることは意外と認識されていないように思える(そう思っているのは私だけ?)。そんな中でジャズのアルバムでこの楽器を使った演奏はあまり記憶にないのだが,ブログの記事を振り返ってみると,この楽器を使っているアルバムは結構あった。まぁほぼビッグバンド系列の中での使い方が。本作における存在意義は否定はしないが,敢えて入れる意味があったかと言うと,ややそれは疑問だと言っておこう。

Recorded between August 20 and 23, 1992

Personnel: Robert Hurst(b), Marcus Belgrave(tp, fl-h), Branford Marsalis(ts, ss, as, cl), Kenny Kirkland(p), Jeff 'Tain' Watts(ds), Ralph Miles Jones III(b-cl, bassoon)

本作へのリンクはこちら

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