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2025年5月 9日 (金)

邦題「アニー・ロスは歌う」ってそのまんまだが,Gerry Mulliganをお忘れなく(笑)。

Annie-ross"Annie Ross Sings a Song with Mulligan!" Annie Ross(World Pacific)

私は結構Pacific Jazzの音源が好きで,数の減ったアナログ盤の中には,それなりのPacificレーベルのアルバムが残っている。これもそんな一枚。

Annie Rossと言えば,Lambert, Hendricks & Ross(LH&R)ってことになるが,彼女の名義で一枚と言えば,確実に本作が挙がるであろう作品。本作はLH&Rでの活動と並行してレコーディングされているが,やはりここは伴奏を務めるピアノレスのGerry Mulligan Quartetであることのポイントが高い。そもそもこのクァルテット(ラッパはChet BakerとArt Farmerが分担)をバックにアルバム一枚を作ってしまうこと自体が相当チャレンジ精神旺盛だと言いたくなってしまう。

正直言って,私はジャズ・ヴォーカルのよい聞き手ではないし,そもそもAnnie Rossの声も私への訴求力は決して高くないのだが,A面冒頭の「ウエストサイド物語」からの"I Feel Pretty"での軽快なスイング感を聞いてしまえば,つかみはOKって感じである。全10曲のうち,私が知っているのは"I Feel Pretty","I've Grown Accustomed to Your Face","All of You","It Don’t Mean a Thing"ぐらいで,必ずしも有名曲ばかりでないのは意図的なものかどうかはわからないが,逆にこういう感じの方がよかったのではないかとも思える。

そしてやはりこの編成というのがこのアルバムのユニークさであり,評価を高めるポイントだと言いたい。そういう意味で,Gerry Mulliganの貢献度は高いのだ。私としてはどちらかと言うとGerry Mulliganゆえに保有を続けているって感じだな。星★★★★。

Recorded in February and September 1958

Personnel: Annie Ross(vo), Gerry Mulligan(bs), Chet Baker(tp), Art Farmer(tp), Bill Crow(b), Henry Grimes(b), Dave Bailey(ds)

本作へのリンクはこちら

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