どうやっても暑苦しいBilly Harper(爆)。
"Live on Tour in the Far East" Billy Harper(SteepleChase)
私が初めてBilly Harperの名前を知ったのはMax Roachの東京でのライブ盤でのことだったが,それから半世紀近くの時が流れた。その後,Billy Harper自身のリーダー作やら,後追いでGil Evans Orchestra参加作等を聞いてきた訳だが,70年代後半までがBilly Harperとしての活動のピークだったように思える。80年代は暫くレコーディングが途絶えたこともそういう印象を与える要因だろうが,90年代になって本作等を含めて,レコーディングには復帰したものの,勢いという点では往時には及ばないと感じさせるのも事実だ。
このアルバムは韓国は釜山におけるライブ・レコーディングで,この極東ツアー音源は2枚目が台湾,3枚目がマレーシアで収録されて,現在は3枚のCDになっているということは,それなりのセールスは確保できたってことなのかもしれない。
暫くのレコーディング上のインターバルがあっても,主題の通りやっている音楽の暑苦しさは変わらないところがBilly Harperだなぁと思ってしまうが,Strata EastやBlack Saint,あるいはDenonレーベルへの吹き込みと比べると,暑苦しさは控えめになったとも言える。もっとブイブイやってもいい(Harperはブイブイやっているが...)のだが,そうなっていないのはバックのせいもあるかもしれないし,ミキシングのせいもあるかもしれない。
その最たる事例が,2曲目のColtraneに捧げた"Countdown"だ。曲の中盤までNewman T. BakerのドラムスとのデュオでBilly Harperが激しくブロウするのだが,どう考えてもドラムスの煽りが足りないのだ。この曲に限らず,全体的にリズムのミキシング・レベルが低いと感じさせるのは,SteepleChaseというレーベルを考えれば仕方ないかもしれないが,それが軽さを増幅させるように感じる。
リーダーのテナー,Eddie Hendersonのラッパ,そしてFrancesca Tanksleyのピアノによるソロは相応のレベルを保っているので評価してもいいとは思うのだが,このミキシングではBilly Harperの音楽にフィットしているように思えないところが痛い。やはりこの人には"Capra Black"のような音が合っていると強く感じた私であった。星★★★。
Recorded Live in Pusan on April 27, 1991
Personnel: Billy Harper(ts), Harper(ts), Eddie Henderson(tp), Francesca Tanksley(p), Louie Spears(b), Newman(ds)
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