Pat Metheny@すみだトリフォニーホール参戦記。

今回は正直行くかどうか迷った。
Pat Methenyは昔から好きだが,今回のツアーの主題となった2枚のアルバムである"Moondial"も"Dreambox"も購入しておらず,ストリーミングでしか聞いていない。以前の私なら考えられないことだが,今回のライブもソロだけに,私が嫌いなオーケストリオンを持ち込むのではないかという危惧もあって,なかなか予約への踏ん切りがつかなかったのだ。まぁそれでも今回はホール公演だから,たっぷり音楽が聴けるだろうということでチケットを入手したもの。
会場に到着すると,ステージ上は右のようになっていて,布が被っている物体が3つあって,奥はおそらくミニ・オーケストリオンだろうなぁと,オーケストリオン嫌いの私の不安がよぎったのだが,まぁよかろう。冒頭のPat Methenyヒット・パレードみたいなメドレーからスタートし,さまざまなギターを駆使して,かつ様々なスタイルでの演奏を聞かせて,休憩なしのアンコール含めて約150分超。古希を過ぎているのに体力あるねぇ。
基本はギター1本で演奏するのだが,時にシークェンサーを駆使して,ベース・ラインを付加したり,終盤ではミニ・オーケストリオンに加え,複数のギター,ベースを使って多重的にシークェンサーで音を作って,ギター・ソロを重ねるというライブ多重録音(笑)みたいなことになっていた。そうは言っても,私はシークェンサーはさておき,ミニ・オーケストリオンは「大人のおもちゃ」としか思えないという気持ちには何の変化もなかった。
今回,Pat Methenyのライブには珍しく,MCで結構喋っていた(いつもならメンバー紹介ぐらいだが,今回は一人だしねぇ)が,ギターを始めた動機から,プロ活動の経緯,Charlie Hadenとの関係などいろいろな逸話を聞けたのは面白かった。「喋りながらギターの・チューニングをするBob Dylanみたいなことをやってみたかったんだよねぇ」てな感じでもジョークを飛ばしていたが,私はPMGほかグループ公演はいくらでも行っているが,Pat Methenyのソロ公演というのは初めてだっただけに,ある意味新鮮であった。
それにしてもMCでバリトン・ギターの特殊チューニングの話をしていたが,よくあんなチューニングで弾きこなせるものだと思っていた。頭の構造が違うとしか言いようがないな(爆)。
今回のライブにおいて,一点困ってしまったのが,私の右斜め前に座っていた外国人。私のPat Methenyへの視線を完全に妨げるただでさえ頭のでかいこの男により,逆に私は音に集中できたと言ってもよいのだが,こいつがまた落ち着きがなく頭を動かしまくるので,こっちも落ち着かなかったのは本当に困りものであった。席は選べないから仕方がないとしても,結構座席で悶々としていた私であった(笑)。
正直言ってしまうと,これまでのPat Methenyのライブと比べて,今回の演奏が最高だったとは決して思えなかった私としては,演奏終盤における何かにつけてスタンディング・オベーションを連発する聴衆の熱狂ぶりを,ちょっと冷めた目で見ていたというのも事実だが,それでもPat Methenyのギターは十分楽しんだということにしておこう。アンコールの最後は「家路」で締めるというのはさっさと帰れってことだったのかもしれんが(爆)。
尚,上の写真はPat MethenyがFacebookにアップしていたもの。そのほかにネット上にステージ上で使った楽器の大体の構成がわかる写真もアップされていたので,拝借して貼り付けておく。
Live at すみだトリフォニーホール on May 28, 2025
Personnel: Pat Metheny(g, g-synth, b)

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