2025年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ

« 復帰後のArt Pepperのアルバムではリラックスした感覚のアルバム。 | トップページ | Wayne Krantzの比較的初期音源を聞く。Enjaっぽいハイブラウな音である。 »

2025年5月19日 (月)

Amazon Primeで見た「裸の町」:この当時のオール・ロケーションというのが凄いねぇ。

Naked-city 「裸の町("The Naked City")」('48,米,Universal International)

監督:Jules Dassin

出演:Barry Fitzgerald, Howard Duff, Don Taylor, Dorothy Hart, Ted de Corsia, House Jameson

この映画は多分初見だろう。マンハッタンの空撮から始まり,プロデューサーであるMark Hellingerのナレーションが被さるというユニークなスタートだが,そこでも述べられているように,スタジオやセットに頼らず,オール・ロケーションで撮られたというのは,当時としては画期的だったはずだ。そして描かれるのは地道な捜査のプロセスで,リアリティが重視されていて,元祖セミ・ドキュメンタリー・タッチと言われるのも頷ける。

1948年当時のNYCの情景を映し出していて,今や大きく変貌を遂げた現在のNYCとは比較にならないが,都市とは言え,まだまだ牧歌的なところも残っていたというのがよくわかる。終盤の犯人を追跡するシーンを見ていると,カーチェイスはないが,「フレンチ・コネクション」の源流としての趣さえ感じていた私であった。

出演する役者陣も,美男美女ばかりという訳でもなく,主役のBarry Fitzgeraldなんて渋いことこの上なく,こんな刑事もいるんだろうなぁと思わせる。ある意味第10分署殺人課の刑事たちの群像劇という捉え方もできる。

オール・ロケーションということで,様々な困難もあったであろう撮影に関して,オスカーの撮影賞,編集賞が与えられたことも納得の映画であった。何よりも凄いのはエキストラなしで撮られているってことだろう。先日当ブログでも取り上げた黒澤明の「野良犬」もこの映画の影響を受けているらしいというのも納得の佳品。もちろん,古い映画だけに時代を感じさせる部分もあるが,これはこれで現在でも鑑賞に耐える作品。星★★★★。それでもIMDbを見ると,総じてNYのメディアからの評価が低いのが笑える。

ところで,原題"The Naked City"と聞くと,ついついJohn ZornのNaked Cityを想起してしまうが,John Zornがこの映画を意識したかどうかは謎である。

本作のストリーミングへのリンクはこちら

« 復帰後のArt Pepperのアルバムではリラックスした感覚のアルバム。 | トップページ | Wayne Krantzの比較的初期音源を聞く。Enjaっぽいハイブラウな音である。 »

映画」カテゴリの記事

コメント

こんな古き良きアメリカの映画も見られるのですね~!幅広い趣味と造詣の深さに脱帽です。
(PS)グラミー賞7回受賞、アルバム総売上1億枚以上を誇る英国のロックバンド「コールド・プレイ」の名盤「X&Y」(2005)特集!哀愁を帯びた美しいメロディー、繊細で壮麗なサウンド、叙情的で優しい歌声、メッセージ性に富む哲学的な歌詞、本アルバムは捨て曲が一つもなくも愛聴してきた名盤の全曲を聴いてみて下さい。

ローリングウエストさん

>こんな古き良きアメリカの映画も見られるのですね~!幅広い趣味と造詣の深さに脱帽です。

昨今のCG偏重の映画に辟易として,家では昔の白黒のフィルム・ノワールを集中的に見ています。

>「コールド・プレイ」の名盤「X&Y」(2005)特集!

記事は拝見しております。ただ私がColdplayは聞いていても,それほど入り込めていないこともあり,コメントは入れておりませんでした。

また近々ちゃんと聞いてみます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 復帰後のArt Pepperのアルバムではリラックスした感覚のアルバム。 | トップページ | Wayne Krantzの比較的初期音源を聞く。Enjaっぽいハイブラウな音である。 »