Denny Zeitlin:別のアルバムを聞いてもピンと来ず,取り出したのが本作。
"Live at the Trident" Denny Zeitlin(Columbia)
実はDenny Zeitlinの別のアルバムを取り出して聞いていたのだが,何度聞いてもピンと来ない。そちらについてもそのうち記事にしようとは思うが,今回はそこまで至らずということで,気分を変えてプレイバックしたのが本作。本作じゃなく,ECMにおけるCharlie Hadenとのデュオって手もあったなぁと思いつつ,こちらを続けて聞いていたのであった。まぁ,Charlie Hadenはこちらにも参加しているので,本作でも全然問題ないのだが(笑)。
Denny Zeitlinと言えば,精神科の医師であり,大学でも教鞭を執りながらアルバムも出すというインテリのジャズ・ピアニストの代表みたいな人だが,何かと言えばBill Evans的のように言われるのはどうかなとも思う。このアルバムを聞いていると,抒情的な響きはあるものの,Bill Evansとは異なるタッチだと思えるのだ。そうは言っても,7曲目のオリジナル"Quiet Now"のイントロで聞かせるソロ・ピアノにはややEvans的なところも感じさせるのは事実だが,「いかにも」なBill Evansフォロワーではないと思う。
Denny Zeitlinは1966年と74年の2回,Down Beat誌の国際批評家投票でピアノ部門の1位になったということだが,そこまで評価される人かなという疑問はあるものの,66年ならばこのアルバムがリリースされた直後のようなかたちだから,おそらくは本作含めて評価されていたということになる。
このアルバムを聞くのも久しぶりだったが,この人の個性からすれば,冒頭に"St. Thomas"のような曲を持ってきたのはあまりいいチョイスだと思えない。勢いを優先したって感じかもしれないが,"St. Thomas"がこの人のスタイルに合っていないのは明らかで,どうにもこの曲だけは違和感が払しょくできないでいる私である。だが,2曲目以降はこの人はこういうピアノだよねぇという感じになっていくので,まぁよかろう。リーダーのピアノに加えて,Charlie Hadenの腰の据わったベースが楽しめるのもこのアルバムの美点。星★★★★。
因みにこのアルバムが録音されたThe Tridentはカリフォルニア州ソーサリートというヨット・ハーバーが並ぶ風光明媚な場所にあるヴェニューだが,私はソーサリートはナパに行く際に通過するばかりで立ち寄ったことはない。しかしサンフランシスコからゴールデン・ゲート・ブリッジを渡って右側に見えてくる海沿いの街は,道すがらで見ていてもおしゃれな場所であることは間違いない。そしてこのThe Tridentは,カクテル,テキーラ・サンライズ発祥の地だそうだ。へぇ~。懐かしさもあって,ついでにソーサリートの写真もアップしておこう。SF(写真で言えば奥側)や金門橋とのだいたいの位置関係もわかってもらえるはずだ。
Recorded Live at the Trident on March 22-24, 1965
Personnel: Denny Zeitlin(p), Charlie Haden(b), Jerry Granelli(ds)
本作へのリンクはこちら。

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