Vernell Brown Jr.の2枚目のリーダー作:何度聞いてもダメなものはダメ。
"Stay Tuned" Vernell Brown Jr.(A&M)
今から15年近く前のことになるが,Vernell Brown Jr.の初リーダー作"A Total Eclipse"をこのブログで取り上げたことがある。そこに私は「この人のセカンド・アルバムは期待して買ったが,全然面白くない出来だったという記憶しかない。」なんて書いているが,幾星霜を経て,その2ndアルバムを改めて聞いてみた。
この2ndも1stに続いて,メジャーのA&Mからのリリースだったので,1stもそれなりに売れたということなのかもしれないが,1stは相応のゲストを迎えた作りであったのに対し,本作は当時のレギュラー・バンドによるレコーディングであるのが大きな違いである。だが,この当時,20歳そこそこのVernell Brown Jr.にとっては,まだレギュラー・バンドでのレコーディングは時期尚早と言わざるを得ないと感じさせるのが最大の難点であり,私が全然面白くないと感じた理由だと思う。
こうしたレーベルの対応を可能にするだけ,当時の期待値の高さを感じさせるとしても,曲も1stほど魅力的に感じないし,演奏はファンク風味もあって破綻はないが,何度も聞きたいと思わせるような演奏となっていないのだ。おそらくこのアルバムはセールスにも失敗したと見えて,この人のキャリアに再度スポットライトが当たるのは今世紀に入って,Kenny Garrettのバンドに加入してからのことになったのも仕方なかったと思える。
1stのレコーディング時はまだティーンエイジャーだったVernell Brown Jr.への期待が,彼を押しつぶしてしまったとも思えるが,Kenny Garrettに見初められて,シーンに復帰したのはよかったものの,2022年に50歳で亡くなっていたとはつくづく不幸な人であった。
だからと言って,このアルバムを褒める気にもならないが,唯一,昨今はSimon PhillipsのProtocolで活躍するErnest Tibbsの名前を見つけて,へぇ~と思ってしまった私であった。星★★。このCDが売り払われずに,我が家のラックに残っていたこと自体が奇跡的と思えると言っては言い過ぎか(爆)。
Personnel: Vernell Brown Jr. (p, key), Land Richards(ds), Ernest Tibbs(b), Darryl Richards(ts, ss), Gregory Cook(g), Lenny Castro(perc), Tyrone Bowen(vo), Linn Fiddmont Linsey(vo), Brigitte Bryant(vo), Raymond L. Brown(tp, fl-h), Reginald Young(tb), Gary A. Bias(sax)
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