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2025年6月 1日 (日)

Amazon Primeで「幻の女」を見た。

Phantom-lady 「幻の女 ("Phantom Lady")」('44,米,Universal)

監督:Robert Siodmak

出演:Franchot Tone, Ella Raines, Alan Curtis, Aurora, Thomas Gomez, Elisha Cook, Jr., Fay Helm

「幻の女」と言えば,ミステリー界に燦然と輝くWilliam Irishの傑作との評価が確立している。私も原作ははるか昔に読んだきりであるが,細かいところは全然覚えていなかった。その「幻の女」を映画化したのがこの映画であるが,先日取り上げた「らせん階段」に続いて,Robert Siodmakが監督した作品であった。

本作を見た後,原作についてWikipediaで振り返ってみると,プロットそのものは比較的原作に忠実であるものの,少々ストーリーには違いがあることがわかったが,いずれにしても90分に満たない尺に仕立てた脚色のBernard C. Schoenfeldと,Robert Siodmakの演出は評価すべきだと思った。

Alan Curtis演じるScott Henderson(!)が無実の罪で死刑宣告されるまでが前半で,途中からElla Raines演じるその秘書Carolによる解決に向けた対応が中心となってくる。映画の途中で真犯人が明かされるのだが,サスペンスが盛り上がるのはその後という感じになっていて,まぁ映画としては間延びした感覚もなく,そこそこよく出来ていたと思える。よくよく考えてみれば,かなり無理のある話でもあるのだが,前半に出てくる警察関係者が警察っぽくない描かれ方なのも何とも不思議だ。だが,そういうことをそれほど気にさせない娯楽編と思えばいいだろう。星★★★★。

面白かったのはオープニングからいきなり"I'll Remenber April"が流れてきて,おぉっ!主題歌か?と思ってしまったことだが,この映画のために準備された訳ではなく,当時のポピュラー曲として使われたってところか。加えて中盤には結構しっかりしたジャズの演奏シーンもあって,Barney Bigardほかリアルなミュージシャンたちが出演していたのであった。

そもそも冤罪に巻き込まれるAlan Curtis演じる役名がScott Hendersonだからと言って,ついついニヤニヤしてしまうというのも変態ジャズ・ファンたる私らしいよなぁ(爆)。

本作のストリーミングへのリンクはこちら

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