Jobimで休日をくつろぐ。
"Terra Brasilia" Antonio Carlos Jobim (Warner Brothers)
新旧のAntonio Carlos Jobimの曲を,Claus Ogermanのアレンジするオーケストラに乗せて演奏するというアルバム。それだけで大体の雰囲気は想像できるが,想像通りの音が出てくるこの安心感。聞いていたのが休日の朝だったのだが,まったりとした時間を過ごすには丁度よい。
まぁJobim本人の歌は,味わい深いと言えるしても,むしろヘタウマと言ってもよいものだが,ここでの演奏へのフィット感は悪くない。それよりも何よりも,このアルバムで楽しむべきは,Jobimのメロディ・メイカーとしての素晴らしさであり,それに寄り添うようなOgermanアレンジのストリングスの美しさだ。一種のイージーリスニングと言ってもよいような響きを持つこのアルバムにおいても,曲の美しさが際立つというところだ。
こういう粗バムは音楽的にどうのこうの言うよりも,ただただ身を委ねればいいのだと思える一作。休日の過ごし方への貢献度含めて星★★★★☆。
Personnel: Antonio Carlos Jobim(key, vo), Claus Ogerman(arr), Oscar Castro-Neves(g), Bucky Pizzarelli(g), Vince Bell(g), Bob Cranshaw(b), Mike Moore(b), Pascoal De Soza Meirelles(ds), Grady Tate(ds), Rubens Bassini(perc), Ana Jobim(vo)
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