Francesco Dillon@イタリア文化会館参戦記。

毎度お馴染み,九段下にあるイタリア文化会館における無料コンサートにまたも行ってきた。今回はトリノ出身のチェリスト,Francisco Dillonによる無伴奏リサイタルであった。いつも思うのだが,この無料コンサート,聴衆の年齢層が高い(私より上多数)のはいつもの通りだが,大概の場合,早めに申し込まないとキャンセル待ちになってしまう。今回も座席は完全に満席状態だったが,どういう人たちなのかと思ってしまう。私のような純粋音楽好きばかりとは思えないのだが...。
今回も九段下へいそいそと向かった私であったが,九段下界隈は千鳥ヶ淵の花見に訪れた人々で大混雑。これで武道館ライブなんかと重なったら目も当てられなかっただろう。しかも,この日はライトアップ最終日ということもあり,インバウンド含めた老若男女で九段下から市ヶ谷方面へ向かう坂道は人で溢れていた。上の桜の写真はライブ後の帰り道に撮ったものだが,私は人ごみを避けて,靖国通りの逆側(靖国神社側)から撮影したのであった。無粋と言えば無粋だが,これでも十分だろう。
それはさておきである。今回の無伴奏チェロのリサイタルはバッハから現代音楽まで幅広いプログラムで,よく言えば意欲的なのだが,聴衆にとっては現代ものは相当ハードルが高い。私の場合,現代音楽に抵抗はあまりないのでまだいいとしても,一般的には聴衆の頭の上を???が飛び交う感じだろう。逆に言えば,今回演奏したのはバッハの無伴奏ソナタ3番であったが,バッハの素晴らしさを改めて浮かび上がらせたと言ってもよい。いずれにしても,前半の最後に演奏したSilvia Borzelliの"Here/Folia"は抽象度が高過ぎた気がする。私の前の列に座っていた少女が爆睡していたのには思わず笑ってしまったが。
そのほかに当日演奏したWeinbergとBrittenが書いたソナタは,どちらもMstislav Rostropovichに献呈された曲らしいが,そういうところで今更ながらRostropovichのポジションを再認識できるという効果もあった。いずれにしても,なかなかこういうリサイタルは聞くチャンスもないので,いい機会ではあった。無料で聞けてしまうのだから文句はないのである。
尚,Francesco DillonはQuartetto Prometeoの一員としてECM New Seriesにレコーディングしていることも初めて知ったのであった。
Live at イタリア文化会館 on April 8, 2025
Personnel: Francesco Dillon(cello)
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