Beatlesは好きだが,何でもOKとはならないというのが初期のアルバムでははっきりしてしまう。それでも温故知新だが。
"Please Please Me" The Beatles (Parlophone)
昔からBeatlesの音源は聞いてきた私だ。私の音楽体験の根底にBeatlesがあるのは間違いないし,ロックの世界で彼らの音楽を無視することができないのは当たり前だ。そうは思っていても,アルバム単位で言えば"Rubber Soul"以降でいいだろうとずっと思ってきた。私は彼らのアルバムがオリジナル・アルバムを集成した"The Beatles Box"がリリースされた時に購入しているが,初期のアルバムは全くプレイバックしたことがなかった。初期の音源を聞くならば,ベスト盤である「赤盤」で十分だと思っているし,何でもかんでもOKと言うつもりもないのだ。
しかし気まぐれでこのアルバムを「初めて」聞いた(爆)。この偏り方はどうなのよと言われれば抗弁することは不可能だが,曲としてはまだまだ大したことないよなぁと思いつつ,このアルバムを聞いていて,Paul McCartneyのベース・ラインって当時としては画期的だったのかもしれないなぁなんて感じていた私である。まさに温故知新だよなぁ。今更評価するまでもないと思うが,「赤盤」に入っているオリジナルと,カヴァー曲では馴染方の違いもあるが,曲の魅力に違いが大きいと改めて感じたのであった。"Taste of Honey"なんて全然面白くない(きっぱり)。
だが,こうした温故知新によって,今まで無視してきたほかのアルバムも聞いてみようという効果は間違いなくあった。ということで,何を今更ではあるが"Rubber Soul"の前のアルバムも発展途上の音楽と思って楽しむことにしたい。
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