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2025年5月 1日 (木)

Rob Wassermanの"Duets":優れた企画アルバムを久しぶりに聞いた。

_20250428_0003"Duets" Rob Wasserman(MCA)

このアルバムを聞くのは実に久しぶりだ。一時期,よく聞いていたのだが,近年はあまり聞く機会がなかったこのアルバムだが,なかなか面白いデュエット・パートナーを集めた企画アルバムだ。

Rob Wassermanは主にロック,フォーク畑のミュージシャンの共演が多いのを反映して,ここでのパートナーもそちら系の人が中心になっている。私がこのアルバムを購入しようと思ったのは,Rickie Lee Jonesとの共演を聞いてみたいと思ったからだったと思うが,今だったらLou Reedの方に惹かれていたかもなぁなんて感じるところに,私の音楽的な嗜好の変化が表れている。そして実際に今の耳で聞いて,一番刺激的なのもLou Reedと共演した"One for My Baby (And One More for the Road)"であったと思えるのだ。

それはさておきである。冒頭のAaron Nevilleをパートナーとした"Stardust"からして,これはいいのではないかと思わせる立ち上がりで,多彩な共演者との(多重録音付き)デュエットはどれも面白く聞けてしまう。まぁマントラことManhattan TransferのCheryl Bentyneとやった"Angel Eyes"はちょっとクセが強いとも感じられて,Rickie Lee Jones的にも響くが,ここで2曲で共演しているクセ強のRickie Lee Jonesを更に上回る感じなのだ(笑)。この辺は好き嫌いが分かれても仕方がないだろう。

本作でLou Reedに加えて私がいいと思ったのがJennifer Warnesが歌ったLeonard Cohenの"Ballad of the Runaway Horse"であった。さすが,Cohenとの共演多数のJennifer Warnesだと思わせる素晴らしい歌唱だと思えた。このいかにもなLeonard Cohenの曲を完全にものにしているという歌唱だと言いたい。

ということで,全体的には相当楽しめる企画アルバムであり,よくできた作品であった。星★★★★。そしてBobby McFerrinとのデュオ,"Brothers"はMcFerrinにBest Jazz Vocal Performanceのグラミーをもたらすこととなった。更にRob Wassermanはこれの続編として"Trio"をリリースすることとなる。そっちも久しぶりに聞いてみるか。

Personnel: Rob Wasserman(b) with Aaron Neville(vo), Rickie Lee Jones(vo, g), Bobby McFerrin(vo), Lou Reed(vo, g), Jennifer Warnes(vo), Dan Hicks(vo), Cheryl Bentyne(vo), Stephan Grappelli(vln)

本作へのリンクはこちら

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