Ed Bickert入りワンホーン・アルバムを中古でゲット。嬉しい。
"Ballad Artistry of Buddy Tate" Buddy Tate (Suckville)
私はEd Bickertの結構なファンなので,Ed Bickertが参加しているアルバムであれば,何でもかんでもという訳ではないが,これはと思えるものは見つけたら購入するようにしている。だが,中古盤市場にも滅多に出てこないアルバムも多く,気長に出品されるのを待つという感じだ。そうした中で,ずっとこれは欲しいと思っていたのが,Buddy Tateのバックを務めた本作であった。
先日,某ショップのウォント・リストに登録していたら,本作がついに入庫したということで,すかさずオーダーした私であった。値段は¥1,000しないもので,送料込みにしても全然問題ないものだったのは嬉しかった。
Buddy Tateと言えば,テキサス出身だけに,所謂テキサス・テナー的な豪放な響きも吹けるところだが,ここではタイトル通り,バラッドを中心にした演奏となっている。まぁそうは言っても,私はBuddy Tateに関してはDollar Brandとの共演盤しか聞いたことがないので,その本質を理解してはいないが,Ed Bickertのトリオを従えて,どういう演奏をするのかずっと気になっていた。
そして届いたアナログ・レコードは,少々ジャケはへたっているものの,盤質には問題ないのはよかった。そしてプレイバックしてみると,リーダー,Buddy Tateのテナー(及び"Cry Me a River"ではクラリネットを吹くが,これも渋い音色だ)はもちろん,Ed Bickertトリオの演奏も極めて良好に録音されている。Ed Bickertの伴奏は通常控え目に感じられるようなミキシングがなされていることが多いように感じるが,ここでは結構Ed Bickertの音が生々しく,Buddy Tateとのデュオで演じられる"Yesterdays"なんて思わず痺れてしまうような演奏であった。
まぁ,"Ballad Artistry"と言いながら,バラッドばかりやっている訳ではないが,全体的には極めて落ち着いた演奏である。刺激を求めるに適した音楽ではないが,ナイトキャップの絶好の友となりそうな渋いアルバム。星★★★★。このがかつてCD化されたというのは信じがたい。中古はアホみたいな値段が付いているが,そりゃプレス枚数も少なかっただろうねぇと思ってしまう。
Recorded on June 12 & 13, 1981
Personnel: Buddy Tate(ts, cl), Ed Bickert(g), Don Thompson(b), Terry Clarke(ds)
本作へのリンクはこちら。
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