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2025年3月 8日 (土)

SF Jazz Collective@Blue Note東京参戦記。

Sfjc-at-blue-note

ほぼ1年半ぶりにクリポタことChris Potterが音楽監督を務めるSF Jazz Collectiveが来日するとあっては,行かぬわけにはいかないということで,前回同様財布には痛いが1st,2nd通しで参戦してきた。今回ご一緒するはずの方がお二方だったのだが,お一方は不測の事態により参戦不能,もうお一方はこちらも通しで参戦予定が,当日の新幹線の車両故障の影響を受けて1stに間に合わずという,呪われているんじゃないかという感覚を抱きながらの参戦となった。

Sfjc-bnt だが,演奏が始まってしまえば,そんなネガティブな意識を吹き飛ばす快演続きで今回も嬉しくなってしまった。1stは前回も演奏した結成20周年を記念した7部構成の組曲,2ndはサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークにあるデ・ヤング美術館で開催中の"Art Place"展の作品にインスパイアされた曲を演奏するというプログラムであった。曲順は異なるが,SF Jazz Collectiveのサイトによれば,2ndでの演奏曲とインスパイアされた作品及び作曲担当は次のような構成であった(実際の演奏順とは異なる)。

  • Warren Wolf: "FBI Drawings: Legal Ritual" by Sadie Barnette
  • Edward Simon: "New Normal" by Rupy C. Tut
  • Kendrick Scott: "The Child Opens Its Eyes to the Earth" by Sydney Cain
  • Mike Rodriguez: "Walking in Rainbow Rain" by Clare Rojas
  • David Sánchez: "Listo" by Guillermo Galindo
  • Matt Brewer: "Te Quiero Inti" by Miguel Arzabe
  • Chris Potter: "Unknow Know With What Is" by Chris Johanson

プログラムの特性上,アンサンブルも重視された訳だが,そこから浮かび上がる各々のソロイストの技量は見事なものだったと思う。7人のメンバーはそれぞれに質が高いのだが,その中でも特にレベルの違いを感じさせたのがクリポタ,バンドをドライブするKendrick Scott,そしてナイスなソロを連発したWarren Wolfの3人。この人たちは私たちがこう吹いて欲しい,こう叩いて欲しい,こう弾いて欲しいと感じるものを体現してくれるところが素晴らしいのだ。だからこそこういう人にはちゃんとファンが付くと感じざるをえないのだ。今回も極めて満足度の高い演奏を聞かせてくれたまさにプロ集団であった。

Live at Blue Note東京 on March 6,2025, 1st/2ndセット

Personnel: Chris Potter(music director, ts, ss, b-cl), David Sánchez(ts, perc), Mike Rodriguez(tp, fl-h), Warren Wolf(vib, perc, vo), Edward Simon(p), Matt Brewer(b), Kendrick Scott(ds)

尚,トップの写真はBlue Noteのサイトから拝借したもの。

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コメント

閣下、痺れましたね!
苦難を乗り越えて、たどり着いた甲斐はありました。

冒頭のクリポタさまのソロを聞いた瞬間に、2ndに間に合ってよかったとおもいました。
アンサンブル重視、でも、、各曲に各自のソロのスペースを大きくもうけた即興も重視のハイレベルな演奏ばかりで全員凄腕でした!!
その中でも、クリス・ポッター、ケンドリック・スコット、ウォーレン・ウルフは段違い。
クリス・ポッターの現役時代に生きていて幸せでっす。

曲名参考になります!
ありがとうございました。m(_ _)m

リンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-961d2f.html

Suzuckさん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>閣下、痺れましたね!
>苦難を乗り越えて、たどり着いた甲斐はありました。

はい。満足の一夜でしたが,大変な目に遭われたと思っております。

>冒頭のクリポタさまのソロを聞いた瞬間に、2ndに間に合ってよかったとおもいました。

そうですよねぇ。あれを聞けばそう思います。

>アンサンブル重視、でも、、各曲に各自のソロのスペースを大きくもうけた即興も重視のハイレベルな演奏ばかりで全員凄腕でした!!

はい。見事なバンドだと思います。また何度でも聴きたいと思わせるのは立派ですね。

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