ソウル/ブラコン色が濃厚になったQuincy Jonesの"Body Heat"。
"Body Heat" Quincy Jones (A&M)
A&Mレーベルに残したQuincy Jonesのアルバムはそれぞれに聞きどころがあると思うが,曲の粒揃い加減ということではこのアルバムは結構高く評価していいのではないかと思う。特に"Everything Must Change"が収録されているポイントが高い。作曲者であり,シンガーであるBenard Ighnerにとって,これは畢生の名曲と言ってもよかったと思うし,Marlena Shawの"Who Is This Bitch, Anyway?"をプロデュースしたのと並んで,彼の人生における二大成果の一つだったと言ってもよい。
更にこのアルバムはLeon Wareに活躍の場を与えたという点でも評価すべきだと思う。冒頭のタイトル・トラックに加え,最後に収められた"If I Ever Lose This Heaven"は極めて魅力的であり,その辺りにQuincy Jonesの優れた審美眼を感じるのだ。かと思えばBenny Golsonの"Along Came Betty"のような曲もやってしまいながら,コンテンポラリーな感覚に仕上げていて,ほかの曲と違和感がないのも素晴らしい。プロデューサーとしての仕事っぷりに敬服してしまう一作。
参加しているミュージシャンを見るだけで嬉しくなってしまうようなナイスなアルバムだと思う。これも久しぶりに聞いて温故知新を感じてしまった私である。星★★★★★。
Personnel: Quicy Jones(prod, vo), Dave Grusin(el-p, synth), Herbie Hancock(p, el-p, synth), Richard Tee(el-p), Bob James(el-p), Billy Preston(org, synth), Mike Melvoin(synth), Dennis Coffey(g), Arthur Adams(g), Phil Upchurch(g), Eric Gale(g), "Wah Wah" Watson(g), David T. Walker(g), James Gadson(ds), Paul Humprey(ds), Bernard Prudie(ds), Gardy Tate(ds), Bobby Hall(perc), Chuck Rainey(b), Melvin Dunlap(b), Max Bennett(b), Tom Morgan(hca), Hubert Lawa(fl), Jerome Richardson(reeds), Chuck Findley(tp), Frank Rosolino(tb), Clifford Solomon(reeds), Peter Christlieb(reeds), Robert Margouleff(prog), Malcolm Cecil(prog), Leon Ware(vo), Bruce Fisher(vo), Jim Gilstrap(vo), Minnie Riperton(vo), Benard Ighner(vo), Al Jarreau(vo), Tom Bahler(vo), Joe Greene(vo), Jesse Kirkland(vo), Carolyn Willis(vo), Myrna Matthews(vo)
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