祝来日ってことで,Brufordのアルバムを聞く。
一度,ライブ活動からの引退を宣言したものの,現在はPete Rothトリオの一員として活動を再開したBill Brufordである。6月にはそのトリオで来日公演も行うことになっているが,さすがにライブへの参戦までは考えていない私だとしても,まずはめでたいということで取り出したのがこのアルバム。
Bill BrufordがリーダーとなったBrufordの2作目が本作だが,1作目の"Feels Good to Me"がAnnette PeacockやKenny Wheelerをフィーチャーした曲を含んでいたのと異なり,本作はバンド・メンバー4人による演奏で,1作目よりもフュージョン的な響きが強化されている。このBrufordの2作がリリースされたタイミングは,U.K.にBill BrufordがAllan Holdsworthと参加していた時期とも重なり,Bill Brufordの音楽的な指向がここで聞かれるようなハイ・ブラウな音楽に向かっていたことを示すものと思える。この二人が一作だけでU.K.を離脱したのも,よりシリアスな方向性を目指したからだと考えるのが妥当だろう。と言ってもAllan Holdsworthはクビだったらしいが(苦笑)。
ここではテクニシャン揃いのクァルテットによるハード・フュージョンが聞かれる訳だが,全員のプレイぶりも見事な中で,Allan Holdsworthの弾きっぷりが楽しめることこの上ない。まさにこれぞHoldsworthサウンドって感じの音だ。Jeff Berlinは当時まだ20代半ばの若手と言ってもよい存在だった訳だが,既にテクニシャンぶりを聞かせてこちらも聞き応え十分。それを後ろからいかにもな音で煽るBill Brufordのドラムスと相まって,この手の音楽好きは間違いなくはまるバンドであったと思わせる。Dave Stewartは後のBarbara Gaskinとの音楽とは異なっていて,どっちが本質?と思わせるが,もともとはきっとこっち系統だったってことね。星★★★★☆。
Recorded between January and February and live at Lipo's on July 17, 1979
Personnel: Bill Bruford(ds), Allan Holdsworth(g), Dave Stewart(key), Jeff Berlin(b, vo) with John Clark(g)
本作へのリンクはこちら 。
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