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2025年3月14日 (金)

John Patitucciによるパワー・トリオ:悪かろうはずなし。

_20250312_0001"Spirit Fall" John Patitucci(Edition)

ダウンロード・オンリーだが,日本だけでCD化された"Live in Italy"と同じ,John PatitucciにクリポタことChrisi Potter,そしてBrian Bladeという強力なメンツで吹き込まれたアルバムである。前作もよかったし,このメンツであるから間違いないと思ってはいたが,案の定優れたアルバムとなっている。

アコースティックとエレクトリックの両刀使いというJohn Patitucciの姿勢はここでも変わらずだが,特に面白いと思ったのがエレクトリック期のMiles Davisを彷彿とさせる執拗なまでのベース・リフが続く"Limpi"であった。このファンク度合いがこのトリオの新しい側面を打ち出しているというところだと感じるが,全編を通じてレベルの高い演奏が続く。

それにしてもクリポタである。先日のSF Jazz Collectiveのライブでも素晴らしい演奏を聞かせたクリポタだが,まさに神出鬼没と言った感じでいろいろなセッションに顔を出して,どのような編成でも,どのような曲でも優れたレベルを示してくるのが素晴らしい。私はクリポタこそ現代No.1サックスだと信じて疑わないが,ここでもそれを実証する響きだ。

もちろん,このアルバムはクリポタだけでできるものではない。Brian Bladeの的確なドラミングとJohn Patitucciのリーダーとしての才覚あってのものだが,クリポタのリーダー作,”Eagle's Point"からBrad Mehldauを抜いたメンツなので,そちらと対比して聞くのも一興だと思える。いずれにしてもこのレベルのアルバムを一発録りで作ってしまうのも彼らの実力。星★★★★☆。

それにしても,英国のEditionレーベル,いいアルバムを作るねぇ。先日にはNils Petter Molværとの契約も発表していて,なかなか目が離せないな。

Recorded on August 22, 2024

Personnel: John Patitucci(b), Chris Potter(ts, ss, b-cl), Brian Blade(ds)

本作へのリンクはこちら

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コメント

こんばんは。
新しい方のブログから初の書き込みとなります。今までのリンクが半年先か、1年先か、旧ブログを閉鎖したときに使えなくなってしまいますが、そこはお許しください。

昨年のクリス・ポッターのリーダー作からブラッド・メルドーが抜けただけなんですが、うまくジョン・パティトゥッチのリーダー作になっていますね。ピアノレス・トリオが逆に功を奏したのではないかと思いますが、このメンバーだとどんな編成でも、問題ないかと思います。Edition Records、盛り上がってますね。

当方のリンクアドレスは下記のとおりです。

https://kudo-jazz.blog.jp/archives/7418866.html?1742204042

閣下、リンクをありがとうございました。m(_ _)m

期待通りでしたね♪
このメンバーで駄作となることはないと思いつつ、、
やっぱり、全部聴くまではねぇ。。

>Brian Bladeの的確なドラミングとJohn Patitucciのリーダーとしての才覚

いや、本当にブレイドのドラミングはもちろんですが、
パティトゥッチの素晴らしいキャリアを思い起こすアルバムだと思いました。

私の投稿のリンク先も置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2025/02/post-1fd0c8.html


910さん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>新しい方のブログから初の書き込みとなります。

移転には驚きました(笑)。

>昨年のクリス・ポッターのリーダー作からブラッド・メルドーが抜けただけなんですが、うまくジョン・パティトゥッチのリーダー作になっていますね。ピアノレス・トリオが逆に功を奏したのではないかと思いますが、このメンバーだとどんな編成でも、問題ないかと思います。Edition Records、盛り上がってますね。

おっしゃる通り間違いないメンツでしたよ出来もよかったと思います。まぁ実力ですね。それにしてもEditionレーベルはメジャーからマイナーまで面白い面々が揃っていてますね。

Suzuckさん,こんにちは。返信が遅くなりました。リンクありがとうございます。

>期待通りでしたね♪
>このメンバーで駄作となることはないと思いつつ、、
>やっぱり、全部聴くまではねぇ。。

期待通りであり,やはり外しようがないメンツですね。

>いや、本当にブレイドのドラミングはもちろんですが、
>パティトゥッチの素晴らしいキャリアを思い起こすアルバムだと思いました。

John Patitucciのリーダー作って結構よく出来ていますよねぇ。フュージョン的なものから,コンベンショナルなフォーマットまで,何でもできてしまう人だというのがよくわかりますね。大したもんです。

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