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2025年3月19日 (水)

Jeremy Peltの新作がなかなかよい。

Jeremy-pelt-woven "Woven" Jeremy Pelt(High Note)

最近は以前ほど追い掛けることもなくなったJeremy Peltであるが,ほぼ年に1枚のペースで新譜は出し続けていて,High Noteレーベルとの関係性は良好なようなのは何よりだ。以前はダニグリことDanny GrissettやJD Allenのような俊英を従えたクインテットでMiles色濃厚なアルバムをリリースしていたのも今は昔。その後,様々な音楽性を示しながら活躍し続けているが,CDの購入枚数が減少の一途をたどる私にとっては,ストリーミングで済ませることが多くなってしまったのも事実だ。しかし,それでもストリーミングでは聞いてみようと思わせる人ではある。

今回は,最近のレギュラーと言ってよさそうなクインテットにゲストを迎えてのアルバムだが,何曲かで参加するシンセサイザーのMarie Ann Hedoniaのアドオンがポイントか。今回のアルバムではあまり熱くならないJeremy Peltってところで,クールな感覚を維持しながら,心地よく時が流れていくのだ。終盤になって熱い演奏も展開されるが,編成のせいもあってか,全体的にはかなりクールな印象で,私はこのアルバムを聞いていて,五十嵐一生の"Summer’s Almost Gone"のサウンドを思い出していた。アルバムのコンセプトは違うものの,あくまでも何となくではあるが,ここで聞かれるJeremy Peltのサウンドに五十嵐に近しい印象を覚えていたのであった。それは決して悪いことではない。なぜなら私は"Summer’s Almost Gone"というアルバムが非常に好きなのだ。

前述のように,以前のJeremy Peltは60年代のMilesクインテットの如き,新主流派的なサウンドを特徴としていたが,ここでの演奏はぐっとピアノに代わってヴァイブ,ギターを入れるという編成で,コンテンポラリーな感覚が強めながらも魅力的な演奏を行っており,これはなかなかいいねぇと思わせる。やはりJeremy Peltは侮れないと思うし,こういう路線ならば改めてJeremy Peltを聞いてもいいと思わせるものであった。星★★★★。

Personnel: Jeremy Pelt(tp), Jalen Baker(vib), Misha Mendelenko(g), Leighton McKinley Harrell(b), Jared Spears(ds), Marie Ann Hedonia(synth), Mar Vilaseca(vo)

本作へのリンクはこちら

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