ECM New Seriesの"A Compendium"がデリバリーされた。
"A Compendium" (ECM New Series)
ECM New Seriesからリリースされたアルバムを紹介する,その名も「概要」と題された本がデリバリーされた。まさにECM New Seriesのアルバム群を概観するには最適な書籍と言ってもよい。本の体裁としてはデザイン系に重きを置いたと思われる"Sleeves of Desire"や"Windfall Light"に近いのだが,よりカタログ的な色彩が強い。
前半は作曲家別,後半はプレイヤー別にアルバム群が整理されているが,アルファベット順で並んでいる訳ではないので,この並びにはManfred Eicherの思い入れが働いているのかもしれない。まぁ,作曲家のトップがArvo Pärtなのは,ECM New Seriesの始まりがArvo Pärtの"Tabula Rasa"だったから,理解はできるのだが,ちょいとわかりにくいと言えばわかりにくい。まぁ巻末にインデックスが付いているからよしとしよう。
しかし,単なるカタログにしてはデザインにしろ,紙質にしろにECMらしいこだわりが出ていると言うべきか。一種の美術書としての楽しみ方もあるかもしれないなと思わせるのがECMのECMたる所以。
ECM関係の書籍としては"ECM - A Cultural Archaeology"や"Horizons Touched ‐ The Music of ECM"も保有している私だが,単なる蔵書化しており,デザイン系の書籍はさておき,これらをいつ読むんだ?って思ってしまった(爆)。それにしてもどれもこれも随分値段が上がっているなぁ。状態良好で保存せねば(笑)。
« Kraftwerk:初のオフィシャル・ライブ"Minimum-Maximum"は踊れるよねぇ(笑)。 | トップページ | 諸般の事情により...。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ECM New Seriesの"A Compendium"がデリバリーされた。(2025.02.11)
- 東野圭吾の「架空犯」読了。(2024.12.20)
- 久しぶりに本の話。有栖川有栖の「日本扇の謎」をようやく読了。(2024.11.07)
- レココレの「フュージョン・ベスト100」に思う。(2024.04.20)
- 「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」:さすがにこれはやり過ぎではないか...。(2024.04.06)
「ECM」カテゴリの記事
- 入手してから随分になるが,記事にしていなかったDouble ImageのECM作。(2025.04.15)
- 才人Vijay IyerとWadada Leo Smithのデュオ第2作。(2025.04.06)
- 哀愁と抒情を絵に描いたようなMathias Eickの"Lullaby"。いいねぇ。(2025.02.25)
- ECM New Seriesの"A Compendium"がデリバリーされた。(2025.02.11)
- Terje Rypdalの"Blue":プログレ的なるものとアンビエント的なるものの融合。(2025.01.30)
« Kraftwerk:初のオフィシャル・ライブ"Minimum-Maximum"は踊れるよねぇ(笑)。 | トップページ | 諸般の事情により...。 »
コメント