これぞジャズの醍醐味:3管メッセンジャーズの傑作ライブ"Ugetsu"。
"Ugetsu" Art Blakey and the Jazz Messengers(Riverside)
久しぶりにこういう優れたアルバムを聞くと嬉しくなってしまう。一夜のライブにおいてこのような演奏が繰り広げられていたというところに,当時のジャズ界の充実,そしてArt Blakey and the Jazz Messengersの凄みを感じるが,まさに主題の通り,これこそジャズを聞く醍醐味を体感できるというところだ。
そもそもWayne Shorterを音楽監督に据えた3管編成のメッセンジャーズはメンツも実力者ばかりだし,これぐらいできてしまうメンツだったと言ってもよい。そしてオリジナル・アルバムに収められた6曲中3曲がShorter,Walton,Fullerが1曲ずつにスタンダード"I Didn’t Know What Time It Was"という構成だが,このメンバーのオリジナルが全てよくできた曲で,演奏能力に加え,作曲能力の高さも示されているところに彼らの才能を感じざるをえない。
まぁここのでのWayne Shorterの演奏を聞いていれば,Miles Davisが彼を引き抜きたくなったのもよくわかる。当然星★★★★★。まさに聞いていて血沸き肉躍った私であった。
Recorded Live at Birdland on June 16, 1963
Personnel: Art Blakey(ds), Wayne Shorter(ts), Freddie Hubbard(tp), Curtis Fuller(tb), Cedar Walton(p), Reggie Workman(b)
« 哀愁と抒情を絵に描いたようなMathias Eickの"Lullaby"。いいねぇ。 | トップページ | Jazz Pulse@Cotton Club参戦記 »
「ジャズ(2025年の記事)」カテゴリの記事
- Jeremy Peltの新作がなかなかよい。(2025.03.19)
- 「渡辺貞夫 リサイタル」:このアルバムからほぼ半世紀。ナベサダがいまだ現役ってのが凄いねぇ。(2025.03.16)
- 温故知新:Charles Mingusのクセが強~いアルバム(笑)。(2025.03.15)
- John Patitucciによるパワー・トリオ:悪かろうはずなし。(2025.03.14)
- Mike Stern@Cotton Club参戦記(2025.03.13)
« 哀愁と抒情を絵に描いたようなMathias Eickの"Lullaby"。いいねぇ。 | トップページ | Jazz Pulse@Cotton Club参戦記 »
コメント