"Acid Rain":これがAndy Middletonの初リーダー作のようだ。
"Acid Rain" Andy Middleton(Owl/Time Line)
一般的にはAndy Middeltonって誰?ってことになるだろう。しかし私はこの人のアルバム"Nomad's Notebook"を通じて忘れられない人である。なぜかと言えば,そのアルバムにはRalph Townerが参加していたからで,しかもベースはDave Hollandという布陣はTownerファンを自認する私にとって気になるアルバムであり,出来もよかった(記事はこちら)。
そんなAndy Middletonのアルバムでもう一枚気になっていて,結構苦労して購入したのが本作。こちらのポイントはJoey Calderazzoの参加であった。Joey Calderazzoの初リーダー作"In the Door"が出たのは91年のことだったが,まさに日の出の勢いとでも言うべき若き日のCalderazzoの参加は大きな付加価値であった。そもそも本作をリリースしたOwl/Time Lineはプレス枚数が少ないのか,Dave Liebmanの"Spirit Renewed"も大いに苦労したし,再発されたSteve KuhnのVanguardでの残りテイク集"The Vanguard Date"もこのレーベルからだった。ということで,確か中古にしては値段もそこそこしたアルバムであった(と言っても国内盤CDの新譜+α程度の値段)。
このアルバムを久しぶりに取り出して,よくよくライナーを見てみれば,プロデュースはDave Liebmanだし,ライナーはRichie Beirachが書いているから,この人脈と関係があったってことねなんてことを改めて知った。そして演奏は無伴奏ソロなども交えて,これが初リーダー作とは思えない堂々たる出来であり,Joey Calderazzoは華を添えているが,それなしでもリーダーの実力だけで十分聞かせる音楽である。曲は"My Ideal"を除いてAndy Middletonのオリジナルだが,それも結構聞かせるものとなってるが,"Nomad's Notebook"に比べるとよりハード・ドライビングな印象(とか言いながら"Nomad's Notebook"も暫く聞いていないので,あくまで印象...)だ。テナーもソプラノもDave Liebmanを髣髴とさせるようなプレイぶりには感心するしかなかった。久々に聞いたこともあって,これまで以上に楽しめたと言ってもよい快作。ついつい星も甘くなり星★★★★☆。
Recorded on March 11, 1990
Personnel: Andy Middleton(ts, ss), Joey Calderazzo(p), Mike Abbott(g), Peter Herbert(b), Pete Abbott(ds)
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