久しぶりに聞いたPedro Aznarのアルバム。2枚目がカヴァー集だったってすっかり忘れていた。
"Quebrado" Pedro Aznar (Tabriz)
Pedro Aznarと言えばPat Metheny Groupってことになるが,このブログでは彼のライブ盤やDavid Lebonとのデュオ作を取り上げたことがあり,PMGに留まらず気になる人ではある。
そのPedro Aznarが2008年にリリースした2枚組なのだが,Disk 1がオリジナル,Disk 2カヴァー曲集という構成ゆえに「割れ物("Quebrado")」と名付けたのはしゃれだったのか?(笑) それはさておきである。このアルバムも久しぶり過ぎて,そうした構成になっていたこともすっかり失念していた私である。
それにしても魅力的な声だ。オリジナル曲も相応に魅力的だが,カヴァー曲では更にそのよさが更に炙り出されるって気がする。よく知られた英語圏の曲で言えば"Fragile"(Sting),"Jealous Guy"(John Lenon),"Time of No Reply"(NIck Drake), "Isn’t It a Pity?"(George Harrison),"Angie"(Rolling Stones),"Junk"(Paul McCartney),そして"Love"(John Lennon)なんて歌われたらそれこそたまったもんではない。はっきり言ってしまえば,Pedro Aznarには申し訳ないが,Disk 2ばかり聞きたくなってしまうのが人情ってものだ。
このアルバムでもマルチ・ミュージシャンぶりを発揮するPedro Aznarであるが,ここでは歌い手としてのPedro Aznarの魅力を感じればいいだろう。上述のような有名曲では,オリジナルへのリスペクトを感じさせるような演奏だが,"Fragile"では本人が弾くエレクトリック・ベースが効いている。こういうのに比べるとDisk 1のオリジナル曲集が負けるのは仕方ないな。★★★★。
Personnel: Pedro Aznar(vo, b, g, p), Andres Beeuwsaert(p, el-p, org, key), Federico Dannemann(g), Andres Vilanova(ds, perc), Julian Semprini(ds), Pepi Taveira(ds), Facundo Guevara(perc), Ramiro Gallo(vln), Patricio Villarejo(cello)
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