GRP時代のブラジルに傾斜していた頃のLee Ritenourのアルバム。
現在も尚,ブラジル風味の音楽も聞かせるLee Ritenourであるが,アコースティック・ギター(一部アコギ・シンセもあり)にほぼ専念して,ブラジル風味も結構効かせたアルバムが本作。
Lee Ritenourのアルバムの平均点は高く,明らかな駄作というのは少ない人だ。もちろん,私にも好き嫌いはあるから,ダメだと思うアルバムもない訳ではないが,大概の場合は満足させられてしまうというのは,私のファン心理が働いている部分もあるとは言え,多くの人にとっても同じような感じではないかと思う。だからこそ,私はLee Ritenourが来日するとついついライブに通ってしまうのだ。
このアルバムも盤石と思えるミュージシャンを揃えて質の高い音楽を聞かせているが,裏ジャケにもある通り,ニューヨーク,ブラジル,そしてLAのミュージシャンが参加して,フュージョン好きなら確実に満足するだろう音楽を聞かせているのは立派。特に気になるのがブラジルからの参加メンツで,João Bosco,Caetano Veloso,そしてCarlinhos Brownらを迎えて,まさにわかっているねぇという感じである。
Lee Ritenourは元来エレクトリックでも強烈な技を聞かせる一方,アコースティックも上手いことは従来からわかってはいたことだが,ナイロン弦のアコースティック一本で勝負しても見事なものだ。こういう演奏を聞かせてくれるから,アルバムが出るとついつい買ってしまう人なのだとつくづく思ってしまう。私はLee Ritenourのアルバムを全て購入するところまでは行かないとしても,相当数のアルバムを保有しているが,久々にこのアルバムを聞いてもやっぱり満足してしまう佳作であった。まぁ全部が全部いいという訳ではないが,印象的な曲が多い。ここでの共演は1曲だけだが,Caetano Velosoの声との相性は素晴らしかった。星★★★★。
Personnel: Lee Ritenour(g, g-synth), Dave Grusin(key), Bob James(key), Marcus Miller(b), Anthony Jackson(b), Omar Hakim(ds), Carlinhos Brown(perc), Pahlinho Da Costa(perc), Ernie Watts(ts, as), João Bosco(vo, g), Caetano Veloso(vo), Gracinha Leporace(vo)
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