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2025年1月29日 (水)

買ってから全然聞いていなかったIan Matthewsのアルバムだが,これぞ選曲の妙であった。

_20250124_0002 "Some Days You Eat the Bear and Some Days the Bear Eats You" Ian Matthews (Electra)

このアルバム,保有していることは記憶していたが,いつどういうかたちで買ったのかは全然覚えていない。おそらくは中古盤屋で気まぐれでゲットしたものと思う。それがクロゼットにしまい込まれたまま幾星霜というかたちで,全く聞くチャンスに恵まれなかった不幸なCDだ。

Ian MatthewsはFairport Conventionのオリジナル・メンバーらしいが,ブリティッシュ・トラッドをほとんど聞いたことがない私にとっては無縁であったが,Ian Matthewsの名前を意識したのは"Shake It"がヒットした1978年のことだから,私は高校生だ。なかなかいい曲だと思っていて,後にオリジナルであるTerence Boylanのアルバムを購入するに至ったのであった。そうした意味で,私の中ではIan Matthewsは"Shake It"だけで記憶に残っていたのだが,その記憶に基づいてそれに先立つ1974年にリリースされたこのアルバムも買ったと思う。

それでもってこのアルバムを聞いてみると,いきなりTom Waitsの"Ol’ 55"で始まるではないか。そして続くのが"I Don’t Want to Talk About It"ってなんてセンスのいい選曲って思ってしまう。本人のオリジナルに加えて,前述の2曲に加えてカヴァーしているのが,Gene Clarkの"Tried So Hard",Steely Danの"Dirty Work",そしてJesse Winchesterの"Biloxi"なのだ。全然一貫性がないではないかと言われても仕方がないが,Ian Matthewsの歌いっぷりがはまっていて,こんなアルバムを寝かしていた自分を呪いたくなった。

このアルバムも全然売れなかったらしいが,傑作とは言わずとも,この選曲のセンスやオリジナルを聞けば,なかなかの佳作だったと思える一作で,改めて聴くに値するアルバムであった。星★★★★。

Ian Matthewsと言えばPlainsongのアルバムも持っていたはずだ。聞かねば...(爆)。

Personnel: Ian Matthews(vo, g), Jeff "Skunk" Baxter(g, pedal-steel), David Lindley(lap-steel), B.J. Cole(pedal-steel), David Barry(org, p, key), Andy Roberts(g), Joel Tepp(g, hca), Michael Fonfara(p, key), Lynn Dobson(as), Al Garth(as), Jay Lacy(g), Willie Leacox(ds), Danny Lane(ds), Timi Donald(ds), Danny Weis(g), Steve Gillette(g), David Dickey(b), Billy Graham(b), Bob Warford(g)

本作へのリンクはこちら

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