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2025年1月 5日 (日)

年末年始に見た映画(2):仲代達矢が出演したマカロニ・ウエスタン「野獣暁に死す」。

Photo_20241230082901 「野獣暁に死す("Oggi a Me, Domani a Te!")」(’68,伊)

監督:Tonino Cervi

出演:Montgomery Ford, 仲代達矢,Bud Spencer, William Berger, Franco Borelli

年末年始に見た映画の2本目。1本目の「処女の泉」とギャップがでか過ぎだろうと言われても仕方のないマカロニ・ウエスタン。これも配信終了間近ということもあって,慌てて見たもの。

映画はMontgomery Ford演じるBill Kiowaの復讐劇であるが,復讐の対象となる悪役が仲代達矢。マカロニ・ウエスタンはSergio Leoneの「荒野の用心棒」からも明らかなとおり,黒澤明の映画の影響がある訳だが,この仲代達矢のキャスティングも黒澤映画ゆえの部分が大きいように思える。ここでの仲代達矢の悪役ぶりを見ていると,もう少し出る映画を選んだ方がよかったんじゃないの?なんて思いつつ,最後まで見てしまった。

仲代達矢が演じるのは強盗団,コマンチェロのボスであるが,武器として大なたを振るったりするところは思わず笑ってしまう設定であった。まぁとにもかくにも悪役である。そのコマンチェロに対抗すべく,Montgomery Ford演じるBill Kiowaが4人の腕利きガンマンを集めるのだが,これがまぁ「荒野の七人」(そしてその源流である「七人の侍」)みたいな感じの人集めである。ある意味このしょうもない!って感じのシナリオを監督のTonino Cerviと共同で書いたのは,後に「サスペリア」を撮るDario Argentoであった。

まぁこういう映画は小難しいことを言わずに見るべき映画に過ぎないが,それにしても世の中そんなにうまく行かんだろうというような感じで敵を倒していくところは「勧善懲悪」モードなのか?と言いたくなる。映画としては星★★☆で十分だろうが,当時この程度の映画はいくらでも作られていたんだろうなぁと思ってしまった。まさにプログラム・ピクチャーって感じだ。

因みにここでMontgomery Fordとクレジットされている役者はBrett Hasleyの変名。本作のような映画でイタリアで暫く稼いで帰国してからは,主にTVで活躍しているようだ。90歳を過ぎてまだ現役ってのは大したものだ。

本作のDVDへのリンクはこちら

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コメント

以前、仲代達矢が主演するマカロニウエスタンをBS放送で観たことがあるのですが、この作品だったかな?

あのギョロっとした👀と汚れた顔がアップになると、一応マカロニウエスタンに見えてくのですが、こんな映画にも出てたのねというのが率直な感想。

Rooster Cogburnさん,更に続けてこんばんは。

>以前、仲代達矢が主演するマカロニウエスタンをBS放送で観たことがあるのですが、この作品だったかな?

間違いなくこれでしょう。

>あのギョロっとした👀と汚れた顔がアップになると、一応マカロニウエスタンに見えてくのですが、こんな映画にも出てたのねというのが率直な感想。

はい。あの眼力は強烈でした。まぁ濃い~顔の人ですから,ラテン系と言っても通じますよねぇ。

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