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2025年1月 7日 (火)

年末年始に見た映画(3):痺れるほどいい映画だった「善き人のためのソナタ」

Photo_20241230142001 「善き人のためのソナタ ("Das Leben der Anderen")」('06,独/仏)

監督:Florian Henckel von Donnersmarck

出演:Ulrich Mühe, Sebastian Koch, Martina Gedeck, Ulrich Tukur, Thomas Thieme

これも配信終了前に駆け込み鑑賞した映画だが,これが実にいい映画で嬉しくなってしまった。舞台はベルリンの崩壊前のドイツが東西に分断されていた時代の社会主義国家,東ドイツ。人権もへったくれもない監視,盗聴が横行していた時代が描かれるが,そこに芽生えるヒューマニズムが心地よいのだ。主演のUlrich Müheはこの映画の公開の翌年に世を去ったが,素晴らしい置き土産となったと言ってよい作品だ。特にラストのセリフには泣ける。

まぁUlrich Mühe演じるガチガチの国家保安局員である主人公の変心ぶりが,ちょいと極端過ぎやしないかと言えばその通りではあるのだが,このストーリーのよさ,シナリオのよさゆえにそんなことも気にならなくなる。オスカーで最優秀外国語映画賞を獲得したのもうなずけるような佳品であり,私としてはこれまでこういう映画を知らずにいたことを恥じたくなるような映画である。喜んで星★★★★★とするが,これを「野獣暁に死す」の次に見ている私って...って感じだ(苦笑)。

それにしても,かつての東ドイツでこのような監視が日常的に行われていたとすれば,実に恐ろしい。ベルリンの壁が崩壊したことを改めて喜びたくなってしまった。

本作のBlu-rayへのリンクはこちら

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コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
この映画随分以前に見ましたが、ここ十年ぐらいで一番心に残ってい映画だったのでコメントしました。
主人公の葛藤の変化と、状況の緊迫の変化にしびれました。

monakaさん,おはようございます。

>この映画随分以前に見ましたが、ここ十年ぐらいで一番心に残ってい映画だったのでコメントしました。
>主人公の葛藤の変化と、状況の緊迫の変化にしびれました。

確かにこれは心に残る名画だと思いました。それにしても東ドイツって酷かったのねぇと思いました。

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