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2025年1月24日 (金)

これがRay Brownのラスト・レコーディング?

_20250123_0001 "Ray Brown Monty Alexander Russell Malone" (Telarc)

Ray Brownが亡くなったのが2002年7月のことであった。当日,ライブを控えていながら,ゴルフをプレイしてしまうという体力には驚くが,ゴルフ後の昼寝中に亡くなったとのことだ。そして本作の録音が2002年3月のことだから,これが本当のラスト・レコーディングかはわからないが,それに近しいものであることは間違いない。この時,Ray Brownは75歳。90代になっても現役を続けるミュージシャンもいる中では,まだまだ若かったという気もする。

そもそも亡くなった日にゴルフをやっているぐらいだから,本人に肉体的な衰えなどの自覚はなかったものと思われるが,ここでも矍鑠たるプレイぶりだ。Monty Alexander,Russell Maloneという実力者を揃えての演奏はコンベンショナルな中に,悠揚たるスイング感を生み出しているという感じか。

Monty Alexanderと言えば,1969年のMilt Jacksonのアルバム"That’s the Way It Is"からの長年の共演ということになるが,Milt JacksonとRay Brownの関係性を考えれば,やはり相性のよいミュージシャンっていうのはあるんだろうなと思う。だからこそその後も共演歴があり,本作に至るってところだ。

Russell Maloneは昨年のRon Carterとの来日中に急死してショックを与えた訳だが,その最後の来日もこのアルバムと同じ編成ということで,どんな編成にも対応できる実力派であった。

そんな3人から生み出される音楽には刺激や驚きはない。あまりにコンベンショナルなサウンドだと言われても仕方ないが,時としてジャズに求められるリラクゼーションを生み出し,格の違いを感じさせる演奏で,そこいらのミュージシャンが集まってやっても決してかなわない音楽だと思える。

私が保有しているアルバムにはボーナス・ディスクが付いていて,これがTelarcに吹き込んだアルバムからのProducer's Choiceというベスト盤と言ってよい趣で,正直言ってしまうとこっちの方が楽しめるのではないかというところもあるようなお得感。ボーナス・ディスク込みで星★★★★。

Recorded on March 5-7, 2002

Personnel: Ray Brown(b), Monty Alexander(p), Russell Malone(g)

本作へのリンクはこちら

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