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2025年1月 2日 (木)

新年最初に聞いたのはBill Connors。

_20250101_0001 "Theme to the Guardian" Bill Connors(ECM)

新年最初に何を聞こうかと考えても,実は年末年始というのは音楽を聞くには最適な環境とは言えないところがある。家族との時間を大事にするべきということもあるし,そもそも自室から隣室へ音が響くこともあり,スピーカーから音出しをするのは少々気が引ける。ということで,チョイスしたのが本作であるが,そもそも一人だけ早起きの私は,ディスクも保有しているが,ストリーミング音源のAirPods経由でのリスニングとなったのであった(笑)。これが我が家の家庭内力学である(爆)。

元来,往時のECMレーベルはギタリストのアルバムを結構リリースしていたが,Return to Foreverの「第7銀河の讃歌("Hymn of the Seventh Galaxy")」ではAl Di Meolaの前任として,激しいギターを聞かせたBill ConnorsがECMからアルバムを出すこと自体驚きだったのではないか。しかもここで繰り広げられる静謐と言ってよい響きにはRTFとのギャップが大きかったと思える。しかし,私にとっては,それよりも本作がリリースされて半世紀ということにより大きな感慨を覚えてしまう。

本作はBill Connorsによる多重録音によるソロ作であるが,この響きからすればアンビエントと言ってもよいように思える部分もあり,新年を穏やかに過ごすには丁度よかったって気もする。一部エレクトリック・ギターにエフェクターをかましている部分もあるが,基本はアコースティックな響きの本作は,リリースから約半世紀を経た現在の耳にも十分フィットするところがECMレーベルの素晴らしいところだと思える。かつ,そもそも当時は音のよさを語られることの多かったECMであるから,音にも全然古臭さを感じさせないと思ってしまった。

いずれにしても,ここで聞かれる響きは新年最初の音楽としては適切だったと思う次第。今回,ストリーミング音源を見ていて,Bill ConnorsってPaul Bleyとも共演していたのねぇなんて新たな発見もあったが,RTFとPaul Bleyって対極ではないかと思ってしまった。どういう頭の構造をしていたらこんなばらけた音楽をやれるのか...って感じである。

Recorded in November 1974

Personnel: Bill Connors(g)

本作へのリンクはこちら

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