またもブート(まがい)の話:今度はBernsteinのマーラー5番。
"Mahler: Symphony No.5 in C Sharp Major" Leonard Bernstein / Wiener Philharmoniker
最近,全然新譜を聞いていないので,やたらにブートレッグを取り上げているこのブログだが,Brad Mehldauの連続投稿に続くのはこのBernstein/VPOのマーラー5番である。こういうチョイスをしているから変態と言われても仕方がない。
これって結構知られた音源で,CD-Rの真正ブートレッグ(笑)もあって,実は私はそれも保有しているが,今日アップした写真はプレスCDのブートまがいって奴だ。これは2枚組で4番,5番のカップリングで前者は84年,後者は87年の録音。今回取り上げる5番の方はBBCのPromsでの演奏なので,当然のことながら放送音源がソースなので音には問題ない。この録音が興味深いのはドイツ・グラモフォンからリリースされている5番はこの数日前の録音ということだ。世の中のマーラー好きはどっちがいいと言っているようだが,どうも軍配はこちらに上がるようだ。何てたってProms史上最も有名な演奏とも言われているぐらいだ。
この演奏が評価されるのはその熱量だろう。Royal Albert Hallという全然クラシック向きとは思えないヴェニュー(日本で言えば武道館みたいな感じ)で,燃えに燃えるBernsteinって感じだ。この強烈極まりない終楽章には当然聴衆も燃えるわ。ドイツ・グラモフォンの正規録音よりこっちの評価が高いのにもうなずけるなぁ。Royal Albert Hallという場がそうさせたって感じだ。それもBernsteinらしいと言えばそうなんだろうなぁ。
Recorded Live at Royal Albert Hall on September10, 1987
Personnel: Leonard Bernstein(cond), Wiener Philharmoniker
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